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第3回定例会 一般質問①:放置自転車対策について

9月に行われました第3回定例会において、足立区議会民主党からは、私が一般質問を行ったことは、以前の記事でもご報告させていただきました。
(詳しくは、9月24日の記事9月30日の記事をご覧下さい)
 大変、遅くなりましたが、その内容をご紹介させていただきます。


 今回の一般質問は、いままでと同様、15分間でした。
 本会議での質問は、決められた時間の中で質問をまとめて投げかけ、その後、行政(執行機関)から、まとめて答弁をしていただくという形です。

 今回の一般質問では、主に「放置・盗難自転車対策」と「子育て、待機児童問題」について、質問を行いました。
 今日は、そのうち「放置・盗難自転車対策について」の内容をご報告します。


 つくばエクスプレス、日暮里・舎人ライナーが相次いで開業したものの、足立区における公共交通機関網は、十分とは言えません。
 そこで、区民の皆さんの移動手段として、自転車が日常生活に欠かせないものになっています。(私にとっても自転車は、お買い物へ行く際などには、なくてはならない移動手段です)

 その状況は、自転車の防犯登録台数が東京23区で最も多いなど、数字にも表れています。
 同時に放置自転車の数、自転車盗難の件数なども、23区の中で比べても、常に上位にランクされてしまいます。
 足立区の犯罪認知件数が多いのも、この自転車盗難の多さが原因のひとつです。また、放置自転車の多さが、自転車盗難の多さに起因すると考えられます。

 放置自転車が増えれば、自転車盗難が増えるだけでなく、街の美観を損ね、そして何より、歩行者の皆さんの歩道の確保に支障をきたし、安全な生活も脅かされてしまいます。

 これらのことから、放置自転車対策は、足立区にとって重要な施策のひとつと考え、実際に調査したデータなどを基に、区が進めているワンチャリ・ツーロック作戦の検証なども含め、有効な対策を求める質問を行いました。



*****以下、質問とそれに対する答弁です(長くなります)*****
※本会議でのやりとり同様、質問と答弁をそれぞれまとめて掲載してあります

 民主党の長谷川たかこです。
 私は、区議会民主党の一員といたしまして、「放置・盗難自転車対策について」と「安心して子どもを産み・育てられる環境づくりとして、子育て、待機児童問題について」質問をさせて頂きます。
 区長をはじめ、執行機関の皆様には、誠意ある、わかりやすい言葉でのご回答をお願いいたします。


 まず、「放置・盗難自転車対策について」ご質問をさせて頂きます。
 現在足立区では、ワンチャリ・ツーロック作戦の実施、また先日の近藤区長の記者会見でも、特に綾瀬駅周辺に触れ、放置自転車対策、自転車盗難対策を進められています。
 足立区は、交通網などの地理的要因もあり、区内の防犯登録されている自転車の台数は、東京23区内でもトップです。
 それだけ、自転車は区民の皆さんの生活の足として、重要なものであり、またその対策は、区民の皆さんの安全を守り、犯罪を減らし、きれいな街を作るためにも、重要な課題と言えます。

【問】まず、自転車盗が多い原因は、放置自転車の多さが一因と考えられますが、区としてはどう考えているかお伺いします。


 放置自転車の多さは、自転車撤去台数としてみることができますが、区内で放置自転車が多い地域として、例えば綾瀬駅の周辺があります。

 綾瀬駅の利用者数は、およそ4万5千人。そのうち、約9500人の方が、自転車で乗り入れています。それに対して、綾瀬駅周辺の駐輪可能台数は区営・民営あわせて、およそ11000台という資料をいただきました。
 これは、放置自転車で悩まされている北千住駅、西新井駅、竹ノ塚駅周辺にもいえることですが、決して駐輪場の収容台数が不足しているわけではないようです。

【問】収容台数としては、十分であるはずなのに、放置自転車がなくならない理由は何と考えるか?
 また、それを踏まえて、放置自転車を減らすために、具体的にどのような対策をしていくのかお伺いします。


 今年の6月から、区内でも特に自転車盗の多い綾瀬一丁目から五丁目をモデル地区に指定して、「防犯あやせ作戦」がスタートしました。
 先日の区長の記者会見でも、綾瀬駅周辺を路上喫煙防止のキャンペーンに加え、放置自転車対策も強化する重点地域として取り組むとのお話しがありました。

 そこで、現在、駐輪場となっている綾瀬2丁目古隅田川の駐輪場を閉鎖、緑地化計画についてご質問いたします。

【問】現在検討されている綾瀬二丁目古隅田川の駐輪場の廃止、緑地化計画は、廃止される駐輪場の自転車の行き場など、総合的に検討した具体的な計画・将来像ができているのか、お尋ねします。


 区の資料によると、今回の古隅田川の駐輪場の緑地化計画に伴い、綾瀬駅周辺で、3000台分の駐輪場がなくなります。
 現在ある駐輪場の改修などで、それらをすべて他の駐輪場に振り分けたとしても、約1000台以上の自転車が行き場を失う事になる計算です。

【問】しかし、区の計画では駐輪場の廃止・緑地化に関しては計画が立てられているものの、駐輪施設が間に合わず、将来的に駐輪場が不足する結果となり、ただでさえ、放置自転車が多い綾瀬駅周辺で、さらに放置自転車が増える恐れが出てきます。
 このことに対して、明確な対策が示されていませんが、具体的にどのような対策をとるのかお尋ねします。


 綾瀬駅前のイトーヨーカドーは、店舗前に自転車が置かれることにより、歩道が狭くなる、放置自転車が多くなる等の問題に悩まされていましたが、地域の住民の皆さんとの話し合いの結果、有料のラック式の駐輪場が設置されました。
 これにより、放置自転車が減り自転車も整理され、見た目のきれいさだけでなく、歩行者の安全も確保されました。

【問】そこで、区が独自で駐輪場などの整備をするだけでなく、駅前の商店や銀行など、民間企業とも協力してもらい、ラック式の有料駐輪場を設置するなどの対策を区としてとることはできないでしょうか。


【問】また、ラックの設置場所や駐輪場の確保に課題があるようであれば、都立東綾瀬公園の一角に設置することはできないのか、お尋ねします。

 都立東綾瀬公園に関しては、平日は監視員の方がいて、放置自転車がないものの、週末は公園の敷地内に放置自転車が多いのが現状であり、その整理も含めての対策になると思われます。


 つぎに、区が進めているワンチャリ・ツーロック作戦についてお伺いします。

【問】区議会においても、何度か質問に取り上げられ、ワンチャリ・ツーロックの評価に関する区のいろいろな答弁はお聞きしましたが、例えば、ある駐輪場で駐輪されている自転車のうち、ツーロックされている自転車は何台で、そのうち区が配布したチェーン鍵を使っているのは何台などの、ツーロック率の調査などの実態調査は、区として行ったのでしょうか。


【問】また、調査をしたのであれば、それはいつどのように行われ、その結果を踏まえて、鍵の配布も含めたワンチャリ・ツーロック作戦をどう評価しているのか。
 調査していないようであれば、何を基準に評価をされているのか。また、今後、調査をする予定があるのか、お伺いします。


【問】自転車盗をなくすには、ツーロックの奨励は確かに有効だと思われます。
 しかし、チェーン鍵を配るのは、ツーロック率UPにほとんど寄与していないと私は考えますが、区として、今後、ワンチャリ・ツーロック作戦を続けていくつもりはあるのか。
 また、続けていくとしたら、具体的にどのようにツーロック率を上げていくつもりなのかお伺いします。


【問】先ほどあげたラック式の有料駐輪場も、ある意味、機械による2つ目のロックとなり、ツーロックが達成できます。区として積極的に導入を進めてはいかがでしょうか。



 自転車が区民の皆さんの足であるという立場から、もう1点お伺いを致します。
 法律の改正により、今年の7月から安全基準を満たす自転車に限り、3人乗り自転車が認められることになりました。
 しかし、現状では安全基準を満たす自転車は、10万円前後もするなど非常に高価で気軽に買えるものではありません。

【問】そこで、6歳未満の幼児を2人以上育てている人を対象とした支援制度として、3人乗りの自転車のレンタサイクルをおこなってはどうでしょうか。
 また、3人乗りの自転車が必要なくなった人から、自転車を区が一度買い取り、これから必要な人に中古で販売をしたり、レンタルをするなどの、需要と供給のマッチングなどの事業を区が行ってはいかがでしょうかお伺いします。


===以下、行政(執行機関)からの答弁です。===

<土木部長>
 放置・盗難自転車対策についてお答えいたします。
 ご質問のとおり、放置された自転車は、自転車駐車場等に駐輪した自転車に比べて盗難に遭う可能性は非常に高いことから、放置自転車が減れば、自転車盗難の件数も減少すると考えられます。
 したがいまして、放置自転車対策に力を注いでいるところです。


<土木部長>
 次に、放置自転車がなくならない理由についてお答えいたします。
 区の調査でも、ご指摘のとおり綾瀬駅周辺の通勤、通学用の自転車収容台数は、概ね充足していると考えております。
 しかしながら、放置自転車の多くは、駐輪揚が設置されていない商店や飲食店、遊技揚等の一時的利用によるものが多数を占めており、各店舗等の駐輪場が不足していることが、その理由であると考えております。


<土木部長>
 次に放置自転車を減らすための対策についてお答えいたします。
 一時利用のための違法駐輪が多いことから、平成19年には「足立区環境整備基準」により店舗の面積規定を強化し、面積40m2以上の店舗に自転車駐車場の整備を義務づけたところです。
 また、区営自転車駐車場では、地域の実情に合わせて定期利用と一時利用のバランスを再検討するとともに、民間駐輪施設の誘致を積極的に進めていきます。


<土木部長>
 綾瀬地区の総合的な自転車駐車場の計画について、一括してお答え致します。
 綾瀬地区では、綾瀬袋橋の無料自転車駐車場を含め、駅周辺6ヵ所の自転車駐車場が施設更新時期を迎えております。
 このため、今定例会でご審議いただく、財団法人自転車駐車場整備センターと協定を締結のうえ、順次、施設更新と管理運営を行っていく計画でございます。

 綾順二丁目の古隅田川環境整備の将来計画に伴う自転車駐車場の段階的整備ですが、現地調査の結果、現在の3000台の駐車台数のうち、約400台は、放置自転車となっておりますので、今後は、それを除いた残り2600台の駐輪スペースを計画的に確保する必要があります。
 まずは、綾瀬袋橋自転車駐車場の暫定整備により1000台の有料自転車駐車場を確保します。

  次に、現在ある綾瀬駅周辺の民営を含めた自転車駐車場の空き台数、約1000台の活用を図るとともに、区営による増設を約600台行うことにより充足する計画でございます。
 そのうえで、民間参入の促進を進め、自転車駐車場に不足が生じないようなタイミングで、段階的に綾瀬袋橋の暫定自転車駐車場の廃止を行ってまいります。


<土木部長>
 店舗等のラック式有料自転車駐車場につきましては、放置自転車対策として有効であると考えております。
 今後も民間企業に働きかけてまいりたいと考えております。

 <土木部長>
 次に、都立東綾瀬公園内の自転車駐車場設置についてですが、現在、綾瀬地区全体の整備計画に基づき、平成22年度を目標に都立東綾瀬公園内の自転車駐車場設置の可能性について、東京都と協議をしているところです。

<危機管理室長>
 私からは、ワンチャリ・ツーロック作戦のご質問について一括してお答えします。
 ワンチャリ・ツーロック作戦につきましては、自転車盗認知件数の推移により施策の成果を評価できるものと考えていることから、ツーロック率の調査は行っておりませんが、配布したワイヤー錠の装着を含め、残念ながらツーロックの実践が浸透したとは言えない状況です。
 しかしながら、平成20年の自転車盗の認知件数は前年比267件の減少となり、この減少数は、都内自治体の中で2番目に多い数でございます。このことから、ワンチャリ・ツーロックのアナウンス効果が自転車盗抑止に一定の成果をあげたものと認識しております。

 ご質問のツーロック率調査につきましては、今後も実施の予定はありませんが綾瀬駅周辺の重点対策等も踏まえ、刑法犯認知件数の推移を注視して参ります。

 なお、ワイヤー錠の配布は昨年度で終了しておりますが、区内警察署が実施した平成19年中の「盗難時の施錠の有無」の調査によりますと、自転車盗のうち「無施錠」での盗難が44%を占めていることから、「自転車とめたらカギは2コ」の啓発活動とともにワンロックの徹底も併せて、今後も粘り強く進めてまいります。


<土木部長>
 次に、ラック式駐輪場の導入についてお答えいたします。
 日暮里・舎人ライナー沿線の区営の自転車駐車場では電磁ロック式ラックを設置しています。
 一般に、一次利用の自転車駐車場は、電磁ロック式ラックによる管理は有効ですが、定期利用の導入については、費用対効果の面から課題があります。今後は、定期利用導入への改善を見据え、電磁ロック式ラックの導入を検討していきます。


<子ども家庭部長>
 3人乗りの自転車のレンタサイクル等についてお答えします。
 3人乗り自転車のレンタル、中古品の斡旋については、施策の優先順位という観点から、いずれも現在のところ考えておりません。


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