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代表質問の内容⑤【「ディスレクシア・学習障害(LD)児への支援」について】

代表質問の内容の続きです。

今日のテーマは、「ディスレクシア・学習障害(LD)児への支援」についてです。

ディスレクシアとは、知的な発達に遅れはないのに読み書きが著しく困難性を伴う学習障害LDの一つです。ギリシャ語の困難…dys と読む…lexiaに由来します。脳の機能障害の一種です。

会話能力は別段問題はなく知的発達は良好で努力もしているのに、学業不振が顕著であったりします。

2006年の学校教育法施行規則の改正により、ディスレクシアを含む学習障害や、注意欠陥・多動性障害などの発達障害の児童、生徒が支援教育の対象に含まれるようになり、文科省は通常学級で授業を受け、その障害に応じて特別な指導や支援を通級指導教室で受けられるようにしました。
文科省の調査では2002年の全国公立小中学校4万人を対象に調査を行った結果、知的障害はないものの読み書きに著しい困難性を伴う子どもが2.5%(約1千人)いるそうです。

全国には小中学生に高校生を併せると35万人~50万人にその可能性を持っている子供たちがいるといわれています。先ずは早期に手を打つことが重要で、治療レベルの話になるそうです。

如何に早期発見し、そのような特性を持った子供たちに早期支援を行うことができるか、重要な課題です。学習に困難を抱えている子供たちに対して、しっかりと手が差し伸べられる支援をこの足立区から私は構築していきたいと思います。

*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

 <長谷川たかこ>

次に発達障害児への支援施策として、学習障害(LD)について質問をします。

ディスレクシア(学習障害の一種)は、基本的に全般的な知的発達に遅れはないけれども、聞く、話す、読む、書く、計算する又は推論する能力のうち、特定のものの習得と使用に著しい困難を示す様々な状態を示します。このことにより学業不振が現れたり、二次的な学校不適応などが生じるそうです。

文科省の調査では2002年の全国公立小中学校4万人を対象に調査を行った結果、知的障害はないものの読み書きに著しい困難性を伴う子どもが2.5%(約1千人)いるとの報告がありました。また、全国には小中学生そして高校生を併せると35万人~50万人にその可能性を持っている子供たちがいるそうです。

しかし全国的に数が多いであろうディスレクシアの子ども達に対する指導が具体的には進んでおらず、またその数も把握されていません。先ずは早期に学校の現場で発見し、早期支援が必要となってきます。また、その指導に当たる教師の育成も重要です。

現在、足立区では区内5か所の小学校(千住・千寿本町・舎人・弥生・中川東)で、小学校低学年でMIM(ミム)という多層指導モデルを使用し一斉授業を行っています。このMIM(ミム)という多層指導モデルは、「読み」につまずきを示す学習障害(LD)児や学習面に困難さのある子どもたちのために開発された教材です。例えば、特殊音節で小さな「っ」や「きゃ」「きゅ」「きょ」など、文字と音が一対一に対応しない読みや言葉などの特殊音節に焦点を当て、文字や語句を読んだり書いたり、なめらかに読んだりできることを目指すものです。

すでに西東京市の公立小学校では、このMIM(ミム)を導入しており、指導経験のない若手教師でも、指導方法を学ぶことで、より効果の高い指導を一人ひとりの子ども達に提供できるようになっています。この学習方法は一部の子ども達にとって有利なものだけでなく、通常の学級における一斉授業の中で、すべての子ども達に対する効果的な指導方法の一つにもなっています。

 【問】

そこで先ず教育行政としてこのMIM(ミム)を導入しているモデル校5校の取り組みとその成果についてお聞きします。

【問】

MIM(ミム)を小学校低学年で行うことで、早期に学習面でのつまずきが軽減されます。このMIM(ミム)を足立区全小学校に導入すべきと考えますが如何でしょうか。

【問】

また、導入の際には、既に実施をしている学校の実践報告をまとめ、足立区版指導マニュアルを作成し、各学校で効果的な指導ができるように整備して頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

 ディスレクシアの研究者でもあり、第1人者でもある鳥取大学地域学部 小枝達也教授の話しでは、学校の現場では、指導だけでなく、治療を要する必要性のある子ども達がいる深刻な問題でもあるそうです。小学1年生の段階で如何にスクリーニングをし、早期発見をし、適切な支援を行えるかが最も重要なことだとおっしゃられています。小学3年生まで引きずることは学業不振につながり、二次的な学校不適応などが生じ、手遅れになりかねないそうです。

そこで、このMIM(ミム)を足立区全校で活用できれば、文字の音読が苦手な子どもを見出すことができ、学習障害(LD)傾向の子ども達がどれだけいるのかを区として把握することができます。

 【問】

先ず、学習障害(LD)の児童生徒の早期発見と初期の対応が必要と思いますが、如何でしょうか。

【問】

また、学習障害に関する治療の必要な子どもたちに対しては、ディスレクシアをはじめそれぞれの医師や専門家に繋げ、その支援体制を構築し、区としてスムーズに行えるよう是非とも強化して頂きたいと思いますが如何でしょうか。

学年が上がることで、学習障害(LD)の特性を持つ子ども達は、学習面での困難さが顕著に表れます。高学年になればなるほど、親もこの実態を受容しなくなるそうです。

通常学級に発達障害傾向にある児童・生徒が6.5%~20%も在籍しており、支援が必要であるにもかかわらずその具体的な支援施策は、全国的にも取り組みが遅れています。既に取り組みを行っている先進自治体や専門家とも連携をし、学習障害(LD)や広く発達障害特性を持っている子どもたちを早期に発見し、適切な支援や治療を行う環境を整備することがこの足立区からも必要です。

合理的な配慮とその具体的な支援を必要とする子ども達に適切な学習環境を整備し、全ての子ども達が安心して心豊かに過ごせる環境づくりをこの足立区から強力に推し進めることを強く要望します。

 <教育指導室長>

次に、MIM(ミム)モデル校の取り組みと成果についてお答えいたします。

モデル校5校の取り組みによって、学校が組織的に取り組むための手だてや方法、多くの指導事例を得ることが出来ています。平成25年11月には、モデル校におけるMIMを導入した国語科の授業を全小学校対象に公開し、実践事例について発信したところです。

また、MIM(ミム)の実践については、教職員研修を通して全小学校に発信しており、今後、全校での導入について検討しております。

次に、指導マニュアルの作成ですが、現在、教職員研修で活用しているMIM(ミム)のパッケージソフトは、指導モデルや教材などで構成された指導マニュアルとなっています。今後、モデル校が実際に活用した際の利点や配慮事項などを実践報告にまとめ、各学校に発信してまいります。

次に、学習障害の児童生徒の早期発見と初期対応についてお答えします。

学習障害の児童・生徒については専門機関と連携して、その子の実状に応じた教え方、学び方を検討し、継続した支援を行うことが重要です。その上でも、早期発見と初期対応は必要であると考えます。

<子ども家庭部長>

次に、学習障害に関して、医師や専門家につなげる体制についてお答えします。

学習障害の診断を受けている児童・生徒につきましては、診断した医療機関との情報共有を図り、支援計画を作成しています。診断を受けていない場合には、学校内のみならず、学校とこども支援センターげんきでの検討を通じ医療を含めた支援体制案と支援計画案を作成し、保護者や本人に提案しています。専門機関の利用で成果のあった事例を紹介することで保護者の不安を減らし、事例ごとに必要な連携体制が迅速に構築されるように努めます。


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