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代表質問の内容⑮【「青年期・成人期の発達障がい者支援事業」について】

前回に引き続き、今回は「青年期・成人期の発達障がい者支援事業」について行った代表質問をご紹介します。

代表質問では、今日が最後の内容となります。

一昨年議会で提案した内容が実現しました。

今年の5月から、発達障がい特性のある大学生に対し、東京電機大学が、自己認識を高め在学中の課題を解決し、卒業後の社会生活に必要な知識、スキルを習得し自分に合った進路や生き方を指向できるような支援を行っています。

知的には障害はないけれども、自閉症の範疇に入る人々が存在し、機能の低いものから高いものまで一連のスペクトラムを形成すると言われています。 見た目にはわからない、知能も高い自閉症を、高機能発達障害もしくは、アスペルガー障害と定義されるようになりました。以下、その障がい特性です。

☆コミュニケーションの障がい…相手の言葉の意図を理解しづらい、特に聴覚記憶が弱い、文章にすると理解度は増すが、行間・文脈・など冗談を理解しづらい

☆社会性の障がい…空気が読めない、集団活動が苦手など

☆想像力の障害がい…こだわりを持つ、生活パターンへの固執、知識および関心の偏り、想像力の弱さ
このような発達障がいを抱えている人が二次障害として、ひきこもり・うつ・自傷・身体化障害・強迫性障がいなどを引き起こす場合もあります。

知的障がいうを伴わない発達障がいは目に見えにくい、分かりにくい障がいです。そのため、生活面や学習面において、ある程度カバーできる面がある反面、発達障がいが気づかれにくくなっています。

幼少期から青年期にかけて、社会との適応に少なからず障がいがあったとしても、学力には優れ高学歴の人も多い為、当事者だけでなく保護者も障がいを受容しないケースや当事者が障がいに全く無自覚で、多少の生きにくさを感じていても特に困り感をもたないケースもあります。今後もさらに研究を進めながら、ライフステージに合わせた発達障がい支援事業の取組みを進めていきたいと思います。

以下、代表質問の内容と、その答弁です。

*****以下、議事録の抜粋(要旨)*****

<長谷川>

早期発見・早期支援の機会を得られずに成人した発達障がい者に対する取り組みも極めて重要です。自分に発達障がい特性があることを知らずに苦労しながら成長し、成人後も引き続き発達障がい特性ゆえの様々な社会問題を引き起こし、二次障がいを併発し、過去の心理的外傷に悩まされる方々が多くいます。

私が一昨年提案した青年期・成人期の支援が区内の大学で今年度より実施されています。

【問】

現在、区内の大学一校が行っていますが、検証結果を把握し、今後、区内の他大学にも支援プログラムを導入して頂くよう働きかけて頂きたいと思いますが、区の見解を伺います。

【福祉部長】

青年期・成人期の発達障がい者支援事業の他大学への拡充についてお答えします。

現在、東京電機大学と連携し、5月から発達障がいの特性がある学生向けに、グループワークをしております。現在は、前期3回が終わり、9月より後期の3回を実施するところであり、大学や学生からも好評を頂いております。後期日程が終了後に事業について検証し、他大学への拡充を検討して参ります。

<長谷川>

【問】

発達障がいの支援事業は、年齢が若いほど効果が出やすい事業です。区内の高校にも支援プログラムを提供し、青年期の発達障がい者支援を進めて頂きたいと思いますが、如何でしょうか。

【福祉部長】

発達障がい者支援プログラムの区内高校への拡充についてでございますが、大学と異なり高校はクラス単位で行動しておりますので、生徒にとっては、一人だけ支援プログラムに参加するために別の教室や障がい福祉センターへ移動することとなり、実施しづらい面がございます。大学とは別の高校にふさわしい支援の方法を検討して参ります。

<長谷川>

先ほども申しましたように、いじめ、児童虐待、不登校、中途退学者には発達障がい特性が一因している場合が多く見受けられます。障がい特性による子どもの困り感を把握し、どのような手立てができるか情報を共有し、ライフステージに応じた一貫した支援を行うことが強く求められます。

現在、区では高校生の中途退学対策として、中学・高校連絡協議会を設置しました。

【問】

中学・高校連絡協議会の課題の一つに「発達障がい」を盛り込み、既に発達障がい者支援を行っている区内の大学も会議体のメンバーとして参画して頂き、幼保小中・高校・大学を連携とした、「発達障がい児・者支援事業」を行って頂きたいと思いますが、区の見解を求めます。

【教育次長】

「高校中途退学に関わる中学校・高等学校連絡協議会」における発達障がい児・者支援事業の実施についてお答えします。

今年度6月に設置された「高校中途退学に関わる中学校・高等学校連絡協議会」は、貧困対策にも重要な問題である高等学校における中途退学者の予防策を検討・協議する場となっております。

ここでは、主に中学校における基礎学力の定着、適切な進路指導の充実、中・高における共有化など連携事業について協議を進めていく予定です。

今後、発達障がいに起因する中途退学の状況を把握し、一貫した対応が出来る様、努力して参ります。

<長谷川>

区の限られた財政の中で、新しいことを始めることは難しいことも理解します。しかし、必要な施策には重点的に予算を配分することが重要です。是非とも、前向きなご検討をお願いいたします。

ご清聴ありがとうございました。


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