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予算特別委員会の内容⑧【「妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援」について】

今日は、引き続き予算特別委員会で行った質問をご紹介します。

今回は、「妊娠・出産・子育ての切れ目ない支援」についてです。

現在、足立区では、妊娠初期の段階での保健師による相談支援が一部の場所に限られており、その後の支援もハイリスクの絞込みの対応となっています。妊産婦全員を対象にした保健師による相談体制を整備すれば、将来的にリスクを持つ方が初期の段階で回避することできます。

東京23区の調査では、うつ病などによる妊産婦の自殺がこの10年で63人という報告がされています。妊娠中に自殺をした妊婦は妊娠2か月と最も多く、出産後に関しては、産後4ヶ月で自殺した人が多いそうです。妊娠中や周産期のメンタルヘルス対策は重要です。特に心身ともに妊産婦は弱くなっています。相手の言動にとても敏感で傷つきやすくなっているのもこの時期です。

妊産婦が住み慣れた場所で安心して子育てをするためには、子育てのサポートの拠点が日常生活の中にあり、妊娠から子育てを包括して支援を受けられる一貫した支援システムを構築することが求められます。

私の妊娠・出産・子育ての経験からも、この施策は強力に推し進めていくべき重要課題の一つとなっています。

区の執行機関の皆様のご理解とご協力を頂きながら、妊娠から子育てまで途切れることなくワンストップでサービスが提供される支援施策を私はこの足立区で強力に構築をしていきたいと思います。

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****

 <長谷川たかこ委員>

「妊娠・出産・子育ての包括支援ワンストップ事業」について質問をいたします。

国や東京都では、全ての妊婦を対象にした事業を行っています。東京都のゆりかご事業については、23区中17区が行っています。

足立区でも全ての妊婦を対象にして、リスク回避につながる支援をして頂きたいと思います。

現在、保健総合センター及び区役所本庁舎2階の保健予防係の窓口で、妊娠届の届け出をすると保健師の相談を受けられます。現状では、妊娠届を区民事務所で提出しても、保健師の相談を受けることは出来ません。39%の妊婦がこの相談事業を受けていますが、残り61%の妊婦は受けていない状況があります。

【問】

区として妊娠をした初期の段階での妊婦の61%もの方々が保健師による相談を受けていない状況をどのようにお考えでしょうか。

<衛生部長>

確かに、長谷川委員がおっしゃっているような比率で、区民事務所での受理という事をやらせて頂いております。その際に、アンケートを頂戴しております。アンケートの中からリスキーな方を選別して、その方々には別途、地域の担当をしている保健師が伺っております。実際、面接をしている比率は61%ではなくなるという事であります。

<長谷川たかこ委員>

【問】

妊娠初期から保健師に相談をすることで、出産等に関する不安の解消や出産後の将来の見通しが出来たりと妊婦の抱える課題を少しでも解消することにつながります。区民事務所での相談体制を行うことで、61%もの妊婦の方々も支援を受けることができますが、そのような方向性を区として持つことは考えれませんか。

<衛生部長>

はっきり申し上げて、それは無理でございます。

<長谷川たかこ委員>

【問】

それは、やはり人材とかの関係でしょうか。

<衛生部長>

20か所近くの区民事務所に、常時、保健師等に匹敵するようなスタッフを配置するという事になりますと、それだけでもかなりの人員を投入しなければならない、こういう状況になります。重ね重ねでございますが、現在の人的リソースの中では、無理でございます。

<区長>

私どもは、広く薄くという事ではなく、先ずリスクの高い方に、向こうから来ていただくのを待つのではなくて、こちらの方からご自宅に出向いたり、または電話でご相談に応じたりというような、アウトリーチを掛けていくという、逆に全部の長谷川委員ご主張の全員に対する支援というよりも、先ず、私ども一定程度、限られた財源と人を先ず最初にリスクの高い方に投入して行くという事が、色々と考え方が違うかもわかりませんけれども区としては、そちらの方を考えながら、先ずそちらを突破して行く。その中で、様々な私どもノウハウが積み上がっていくでしょうから、その積み上がったノウハウを一般的な方々にお返しして行くという手法で、当面、やらせて頂きたいとかねがね申し上げているわけでございます。

<長谷川たかこ委員>

考え方の相違ではございますが、対象者を妊婦全員にすることで、将来的にリスクを持つ方が初期の段階で回避できると思っています。

私としては区民事務所と言ってもすべての区民事務所ではなく、駅から近い場所の設定をするなど、ポイントを絞っての新規開設です。

足立区のリスク対応の絞込みもごもっとも、限られた財源の中で行うことも確かにごもっともですが、妊産婦が住み慣れた場所で安心して子育てをするためには、子育てのサポートの拠点が日常生活の中にあり、妊娠から子育てを包括して支援を受けられる一貫した支援システムを構築されることが重要です。

妊娠から子育てまで途切れることなく、ワンストップでサービスが提供される支援施策の方向性を足立区でも是非とも持ってほしいと強く要望させて頂きます。


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