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厚生委員会 千葉県袖ケ浦市 社会福祉法人 嬉泉「のびろ学園」視察

今日は朝から厚生委員会のメンバーで、千葉県袖ケ浦市にある社会福祉法人 嬉泉「のびろ学園」に視察に行きました。

過去に2013年7月にも私は一人でこの学園を視察しています。
発達障がい施策を足立区で構築するために、その視察先の一つとして伺いました。今では、国でもやっと予算措置もされ、発達障がい施策が青年期・成人期にも行き届くようになってきたところですが、私が調査・研究をし始め頃はまだまだ未知数の時期。私自身、全国の様々な自治体へ行き、調査・研究をし続け、足立区議会で政策提案をし、やっと足立区でも支援が構築され始めたという経緯があります。

今回、厚生委員会の超党派のメンバーで行くことで、足立区の発達障がい施策の拡充につながる政策提案を考えるきっかけになればと思い、意を決して正副委員長にご相談をさせて頂き、実現をいたしました。
今回、正副委員長の議員の皆まさにはご理解を頂きまして、大変感謝いたします。
ありがとうございます。

視察に伺った社会福祉法人 嬉泉は、昭和41年の設立以来、発達障害児・者、特に自閉症の人たちへの支援の取り組みを長年取り組んできた施設です。ここの施設の基本理念は、全事業に一貫して前東京都発達障害者支援センター長でもある常務理事だった故石井哲夫氏による受容的交流理論(Acceptable Relationship Theory)に基づく実践理論を展開しています。

※受容的交流理論(Acceptable Relationship Theory)
「受容」とは、利用者の態度や行動をすべて容認することではない。利用者が表している態度や行動の表面的な形にとらわれず、その内にある精神的な働きを分かろうとする姿勢。そのように捉えることで、スタッフが、利用者に親しみや慈しみを感じるようになり、その中で、関わり合いを深め、その発達や生活の援助をすることで利用者は周囲の人に心を開き、その関係と交流の中で、生き生きと生活できるようになるという理論。

視察に伺ってから約4年と言う月日が経ちましたが、常務理事の石井哲夫さんはお亡くなりになられていました。しかし、石井さんの理念はずっとこの施設で生き続けています。

袖ケ浦のびろ学園は、どのような障害が有ろうとも利用者の人格と自発性を尊重し、人間同士の関わりを通した主体性の開発と発揮を目的としています。家庭や学校、地域においてうまく適応できない等の問題を抱えた自閉症児に対して「受動的理論」に基づいた療育を行い、家庭復帰や社会生活への適応を支援しています。
東京都または千葉県内在住の18歳までの自閉症の方で、原則として児童福祉法に基づく障害児施設給付決定を受けた人、もしくは在住の住所地を管轄する児童相談所による施設入所措置決定を受けた人、もしくは市区町村より受給者症の給付を受けた人が入所の対象となっています。

袖ケ浦のびろ学園での療育方針としては、以下の3つ。
・「自己実現に向けて」
自閉障子は現実と向き合うことが苦手です。この子ども達が現実を折り合いをつけて、人の話を聞いたり、ルールやマナーに添っていこうという気持ちを育むことが出来る様、一人ひとりの気持ちに寄り添って粘り強く援助しているそうです。
・「家庭との連携」
家族と職員が協力をして、養育・療育を行うことを大切にしているそうです。毎週土曜日にそれぞれの自宅に帰宅をさせ、月曜日に来援をするシステムをとっているそうです。
・「学校との連携」
東京都立「しいの木特別支援学校」と連携をして、東京都から入所している小・中学生の方に対する学校教育を、主に教員による訪問授業と言う形で行っています。高校生については、本校高等部への通学を支援しているそうです。
千葉県立の特別支援学校とも連携をして、千葉県から入所している児童の通学を支援しているそうです。

施設内を拝見させて頂く中で、強度行動障害の方々のために工夫された部屋にも案内をされました。壁が砕かれ、椅子の生地が剥がされ、生々しい状況です。
家庭や地域社会では対応困難な、自傷、他害、破壊行動、パニックなどの障害を伴う方々に対し、受動的理論による専門的な対応と、利用者の状態改善の努力が現在も続けられています。

重度の発達障害・自閉症スペクトラムの支援の拡充が少しでも足立区でも構築できるよう、私も様々な場所で視察を行うことで新たな政策立案の糧にしていきたいと思っています。

本日、ご丁寧にご説明をくださいました、職員の皆様方、ありがとうございました。
感謝申し上げます。



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資料をもとにご説明を頂きました。

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施設の中を見学させて頂きました。



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子ども達の共有する部屋の壁が壊れています。

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椅子も生地が剥がされています。



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厚生委員会の超党派のメンバーで
記念撮影。


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