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厚生委員会「ひとり親家庭向け学習支援事業(派遣型)について」

平成29年度の「ひとり親家庭向け学習支援事業(派遣型)進捗状況について」報告がありました。

平成29年11月から平成30年3月までの期間に「ひとり親家庭向け学習支援事業(派遣型)」が実施されました。

足立区で児童扶養手当を受給、または同等の所得水準にあり、民間塾、家庭教師、区が実施する学習支援事業(はばたき塾、土曜塾、居場所を兼ねた学習支援など)を利用できない21世帯の小学4年生から中学校3年生までを無料で自宅に講師を派遣し、1対1の学習支援を行い、主要5科目、面接練習等に応じた形で週1回、小学生は90分、中学生は120分の学習支援が行われました。

派遣に至るまでの状況としては、ソーシャルスクールワーカーの紹介で事業につながった例や別居している児童の祖母が申し込んだ例、保護者からの申し込みという事例になっています。

劇的変化のあった児童生徒の一例として、以下の内容があげられます。

小学6年生 ADHD傾向:

集中力を持続させることが難しく低学年で不登校時期があり、学習内容が十分に積み重なっていない。

現在の状況では、時間を細かく区切り、漢字や計算の練習を繰り返した。集中力が高まり、学習の正確性が増したそうです。

小学4年生 自閉症傾向:

他者とコミュニケーションをとることが難しい。学校にいけない日が多い。

現在の状況としては、数え歌、手遊び、パズル、かるたと教材を工夫し、コミュニケーションを図った。学習意欲が向上し座学が可能となった。

小学4年生 不登校、小児鬱、ADHD診断:

保護者精神的不調あり。本人拒否、母親の体調不良を理由に初回からキャンセルが続く。

現在の状況としては、「母親の友人」と称して事業者、職員3名で訪問。

絵本、玩具を持参して本人と遊ぶ。

本人が次回の約束を自ら取り付けようとする。次の日、「友達と会いたい」と給食の時間に学校に行き、教室に入ることができた。

 

変化をもたらした要因としては、

・本人の特性を素早く理解し、それに即して対応をしている。

・本人の興味や菅愛爾にして、そこから力を引き出して自己肯定感につなげている。

・上記の対応から、本人との信頼関係を短時間で構築している。

・本人の得意、不得意とその背景をわかりやすく説明し、保護者と共感しあえる関係を築いている。

・本人が講師派遣の訪問を待ちわび勉強に取り組む姿を見て、保護者の信頼を得ている。

この事業は、平成30年4月から引き続き、平成31年3月31日まで継続することになり、この事業者が今回、足立区から委託されることになりました。

名称:株式会社キズキ

所在地:渋谷区千駄ヶ谷5-29-7

事業者概要:不登校、中退、ひきこもり、再受験などもう一度勉強したい人のための個別指導塾「キズキ共有塾」を経営しています。

業務内容:

  1. 対象者の学習を定着させ、基礎的な学力向上を図るための学習指導
  2. 対象者の心に寄り添った相談・支援
  3. 高校進学などを目的とした対象者への進路指導
  4. 保護者・対象者との信頼関係の構築
  5. 対象者に対する学習・生活支援
  6. 対象者の支援に関する会議への参加
  7. その他、この事業の目的達成に資する事項

 

難しい事例の成果が出ていることは大変評価が高いと感じられます。このような事業所からは指導書を作成してもらい、ある程度のノウハウを足立区全小中学校に示していくことが必要です。難しい事例を劇的に変えていくことができるということは、それよりも優しい事例にも対応することができるということです。

今後、この事業者とヒアリングをしながら、足立区の小中学校との連携をどのようにとることができるのか、研究を重ねていきたいと思います。


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