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予算特別委員会の内容⑥発達障がい児支援「不登校対策」について

不登校になった理由としては、無気力、不安など情緒的混乱やいじめを除く友人関係をめぐる問題であったり、親子関係をめぐる問題、中学生では学業の不振も増加傾向です。しかし、それ以外にも、学校での教師による障がい特性の知識が乏しいため、適切な対応がされずに、それにより不登校に陥ってしまった児童生徒が多く含まれている現状があります。

子ども支援センターげんきと学校との連携がうまくいっていないことや、そもそも、学校側の特別支援教室の教師が障がい特性のある子どもたちに対する適切な指導ができないがゆえに子どもたちが不登校になってしまい、また手遅れになってしまっている事案もあります。

あまりにも深刻な状況まで陥ってしまったお子さん方が多く、親御さんからのご相談が私に頻回にある中で、学校現場での適切な指導がなされていないその実態をご報告し、またその改善を求めるものとして、今回、質問・提案を致しました。

*****以下、委員会での発言要旨(抜粋)です。*****


発達障がい児支援「不登校対策」について
<長谷川たかこ>
つぎに不登校対策について質問いたします。
【問】平成28年度より、足立区では、東京都の特別支援教育第三次計画を受け、特別支援教室の配置を進めており、平成30年度で全小学校にまず配置が終わりました。
以前、議会質問で、学校の先生方に発達障がい特性のある児童生徒に対しての医学的認知や療育的手法なども含めた研修を取り入れて、徹底した指導を行うようお願いをしましたが、その後の状況は如何でしょうか。

<支援管理課長>
今年度の研修につきましては、教員向けの研修19回、そして今年度より特別支援教室の専門員の研修を3回、また管理職に対しての研修、これを6回行いました。 長谷川委員のご指摘のとおり、まだまだでは十分ございません。来年度に向けましては、より知識、理解等を深めさせ、また指導方法や支援法につきましても、より具体的な実践研修を行っていきたいと考えております。

<長谷川たかこ>
足立区の不登校数の過去10年間の経年変化を見ると、平成17年度小中学生の不登校者数は436名(小学生91名、中学生345名)に対し、平成25年度は741名(小学生168名、中学生573名)、平成28年度では1078人(小学生265名、中学生813名)と642名もこの10年間で増えており、過去最多になっています。
不登校になった理由としては、無気力、不安など情緒的混乱やいじめを除く友人関係をめぐる問題であったり、親子関係をめぐる問題、中学生では学業の不振も増加傾向です。
しかし、それ以外にも、学校での教師による障がい特性の知識が乏しいため、適切な対応がされずに、それにより不登校に陥ってしまった児童生徒が多く含まれていないでしょうか?
子ども支援センターげんきと学校との連携がうまくいっていないことや、そもそも、学校側の特別支援教室の教師が障がい特性のある子どもたちに対する適切な指導ができないがゆえに子どもたちが不登校になってしまい、また手遅れになってしまっている事案もあります。他区に引っ越してしまい、そこで未解決のまま終了してしまっている案件もあるのを皆さんご存知でしょうか。

私の所には、学校側による障がい特性のあるお子さんたちに対しての適切な指導がなされていないが故に、深刻な状況となってしまっているお子さん方の親御さん達から悲痛な訴えが次々と寄せられています。

そのたびにここにいらっしゃる上遠野所長に何度もご相談をさせて頂きました。
丁寧に上遠野所長はご対応をしてくださっております。しかし、教育委員会や学校という現場と子ども支援センターセンターげんきとの連携がとれておらず、そもそも発達障がいなどの知識が不足している教師たちが特別支援教室に配置され、現場は機能していません。そして、そこで適切な指導がなされていないがゆえに、子どもたちや親御さん達が大変苦しい思いをしています。その結果が、この10年で不登校者数過去最多の1000人越えになっているのではないでしょうか。

あまりにも深刻な状況まで陥ってしまったお子さん方が多く、親御さんからのご相談が私に頻回にある中で、学校現場での適切な指導がなされていないその実態を皆様に知っていただきたく、またその改善を求めるものとして、今回、私の所にご相談に来られたかたのご紹介をいたします。

今からご紹介するご家庭は、現在、中学3年生の長男と小学3年生の次男がいらっしゃいます。二人のお子様とも発達障がい特性があり、不登校でした。
そして、小学校の担任の先生が同じ先生だったそうです。

今から話す内容は、保護者の方のご了承を得ております

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現在、中学3年生の長男が小学校6年生の時に不登校が始まった際の当時の担任の先生の対応です。今から3年前になります。

小学6年生の冬休み直前ぐらいから、長男の不登校は本格的に始まりました。
不登校が本格化したときに、長男を朝、保健室まで連れていったとき、
私が一人のときに担任の先生からこう言われました。
担任「今まで何人も、そういう子を見てきた。お母さんが子どもを頑張って学校に連れてこなかったら、子どもは来なくなる。だから、お母さん、ここは頑張りどころですよ。」
初めての子どもの不登校だったので、この言葉を信じてしまい、長男を無理矢理保健室に連れて行く日が続きました。
やがて、長男は「死にたい」と私の両親にメールをして騒ぎになりました。
そこで無理矢理連れていくのをやめました。長男曰く、「あのときは本当に死にたかった」そうです。家でも壁をカッターナイフで切り刻んでいました。
また、担任の先生からは、連絡が無く、複数回いきなり家庭訪問をされることがあり、その際、担任の先生から直接「クラスのみんなからの手紙」を渡されたそうです。長男曰く、「それが一番精神的に辛かった」と言っています。
小学生の次男の不登校の時にも、「クラスからみんなからの手紙」をとの申し出があり、次男の時には即お断りをしましたが、長男の時から不登校対応が変わっていないのを感じました。

長男が学校に行きたくなかったのは、6年生を送る会や卒業式の練習で人前に出る機会が多かったりしたことです。また、6年生を送る会では、苦手な楽器を割り当てられ、当時、音楽の先生から楽器が出来ないと「なんでできないの!」とヒステリックに怒鳴られるのが辛かったそうです。

不登校の間、朝の欠席連絡の際に校長先生につながったことがあったのですが、苦手な楽器を割り当てられ、音楽の先生の対応に苦痛を感じているということを、当時、担任に伝えていたにも関わらず、校長先生はご存じなく、私の電話で初めて知ったと言っていました。
また、毎日の欠席の電話連絡の際、担任の先生につながるとため息をつかれ、私自身、このときは精神的におかしくなりました。最後は夫に電話連絡を変わってもらいました。私は先生の言動に追い詰められ、精神的におかしくなったことで息子にあたる結果となり、今でも申し訳ない気持ちでいっぱいです。
中学校進学の際「地元中学に連絡して1年生のときは、仲のいい友達と一緒になるよう配慮して貰う」とも言っていたのですが、中学校に入学をすると、結局、仲のいいと名前を挙げていた友達とはクラスが離れており、小学校の時の不登校の話も全く伝わっていない状態でした。

これは、次男のときも同様で、次男が小学校3年生のクラス替えのときに仲の良い友達と同じにすると名前を聞き出しながら、実際はクラスが違うということで、親としては、「だったら出来ないことを言うな!」という気持ちでいっぱいです。

ちなみに小学生の次男が不登校になったとき、担任の先生から「今まで何人もそういう子を見てきた。お母さんが子どもを頑張って学校に連れてこなかったら、子どもは来なくなる。だから、お母さん、ここは頑張りどころですよ」と長男の時と同じような言葉があったので、真っ先に今の主治医である病院に次男を連れていきました。そして、担任の先生から言われた言葉を病院の院長先生に話したところ「そんなことあるわけないじゃないですか」と言われ、「自分の名前を出していいから、次男が嫌がるときは学校に行かせないように」と言ってくれたので、その旨、学校に伝え、次男が嫌がっている間は学校には行かせませんでした。病院の先生の言葉があったからこそ、次男を長男の時ほど傷つけないで済みました。

また、長男は小学5年生のときに、病院で自閉スペクトラムとADHD(不注意型)と診断されたのですが、こちらについて、東京都のスクールカウンセラー同席のもと、担任の先生に伝えたときも「自分はいままでADHDの子を担任として持ったことがあるが、こういう子(長男)はいません。」と言い放ちました。医師の診断結果を伝えたのにも関わらず、このような返答をする担任の先生の言葉に対し、私は理解に苦しみ、現場の教師が発達障害についての基本的な知識が無い状態でいることを痛切に感じました。

次に小学3年の次男の話です。
去年の11月から学級委員会が白熱した際に、耳をふさぐ行為や気持ちが悪くなる状況がありました。聴覚過敏に違いないということで、病院から耳栓の使用を勧められ、小学校の副校長先生から許可を得て、使用しています。
実は、この聴覚過敏と思われる症状が不登校になる直前、2年生の冬に出ていましたが、このことを特別支援教室の面談で相談した際に「ざわざわしているのにも慣れないといけない」と言われ、次男の頑張りを求めるだけでした。特別支援教室担当3人の教師が全員揃った状態で面談を受けているにもかかわらず、そのうちの1人の教師がそのように言い出しました。後の2人の教師は黙って聞いているだけで次男の聴覚過敏の話もせずに、また、対応もしませんでした。今更感がありますが、この時に聴覚過敏について特別支援教室の方から話が出ていれば、すぐに受診をするなり、子ども支援センター元気に相談もできて対策が取れたのではないでしょうか。そして、次男の不登校を妨げることができたのではないかと親として悔やむ気持ちがあります。

せっかく地元の小学校に特別支援教室ができたにもかかわらず、担当教師が聴覚過敏すら知識がないという状況では、配慮が必要な子どもたちに適切な指導や保護者に助言がされているのか、大変危惧をしてしまいます。
これは、担当教員個人の問題ではありません。特別支援教室を足立区で作ったのであるならば、その担当教師が最低限の知識を学ぶ機会を作って頂きたいと思います。ぜひ、子ども支援センター元気と小学校の特別支援教室との連携を今以上に取っていただき、配慮の必要な子どもたちが苦しまない学校生活が送れるよう、何卒、宜しくお願い申し上げます。

<長谷川たかこ>

【問】今の話を聞いて教育長はどのようにお感じになられ、また、どのように改善をされていくつもりでしょうか。

<教育長>

今、お話を伺いまして、この子どもさん、それから、親御さんが大変苦しんでおられたなということをひしひしと感じました。 それが教師、あるいは特別支援教室の担任もそうですけれども、その無知によるものだいうことであれば、私としてはそれを更に教育研修を強化していく必要があるというふうに思います。

特に今お話しの中で、クラスのみんなからの手紙というのが出されたというくだりがありますけれども、私も小学校2年生のときに、クラスのみんなからの手紙というのを渡されたことがあります。二、三ページ読んで、即捨てました。やはり、自分が出ていけない状況にあるときに、「頑張れ、出てこい」って言われるのが一番つらいというのは僕はよくわかります。 なので、そういった基礎的な基本的なことも、この3年前にわからなかったのかなということは非常に私としては残念だというふうに思いますけれども、ただその後、こういう手紙を出してもいいですかっていうふうにお母さんに聞いてくださったのは、少し進歩が あったのかなというふうにも思うのです。


ただ、全体的なお話を伺いますと、まだまだ、足立区の巡回指導員と言っていますけれども、巡回指導する先生、それから担任の先生、まだまだそういった基礎的な知識も足りないところがあるという点と、小中の連携のところが欠如しているということ。それから「子ども支援センターげんき」の中で言えば、今、「子ども支援センターげんき」には担当の教職の課長を置いたり、あるいは指導主事を置いたりして学校との連携を強化してきている中で、3年前、私もそうしようと思ってやってきたことが一つ一つ実現しているので、来年から今度は中学へ拡大していきますが、そういった初心を忘れずに行きたいと思います。 研修活動は、そういった部会を専門部会を設けましたし、そういった意味ではまだまだ足りない基礎的な研修、それから日々のこのような色々な事例に接することによって、研鑽を深めていかなければ いけないと思います。

また、教室のレイアウト、あるいは言葉ではなかなか理解できない子どもも、文字だと理解できるとか、あるいはいろんな雑音があると、それについて行けないということもありますので、少しずつ普及してきているようですけれども、まだまだ加速しなければいけないんだと、こういうふうに感じております。

<長谷川たかこ>

今、教育長に気持ちを共有して頂くことができ、本当にありがたく感じました。教育・福祉分野も関わってくると思いますが、抜本的な改革を目指して改革をして頂きたいと切に願っております。

現在、各学校では不登校マニュアルを活用しているとのことですけれども、私はこの内 容を拝見させていただき、発達障がい特性のある子どもにとっては全く当てはまらないマニュアルであると実感いたしました。 先ほどご紹介した担任の先生がされた励ましのクラスみんなの手紙も、本人が追い詰められてしまう結果となり、真逆の本当に感情を招くことになります。もしクラス内でいじ めがあったとしたら、そこから届く手紙や学校に行けなくなった原因からのメッセージでもあり、これに対する恐怖心や怒り、違和感といったつらさは、はかり知れないものです。 また、そうでなくても、これはホームルームの時間にみんなで時間をつくって書いてくれたのかなという背景を感じて、ありがたさや申しわけなさ、嫌悪感、悲しみなど、様々な感情を引き起こします。まず不登校対応として、クラスみんなの手紙は不適切であると私も感じております。

また、特別支援教室に配属された教師が、発達障がい特性のみならず、基本的な聴覚過 敏についても知識を有していないというのは前代未聞で話にならないと言わざるを得ない状況です。まずは、足立区に配属されている全教師に適切な指導を促すためにも専門家による研修を行うべきです。また、不登校マニュアルも再考すべきと考えます。

平成29年11月から平成30年3月まで、ひとり親家庭向け学習支援事業派遣型が実施されています。足立区で児童扶養手当を受給又は同等の所得水準にあり、民間塾、家庭教 師、区が実施する学習支援事業を利用できない、21世帯の小学4年生から中学3年生までを無料で自宅に講師を派遣し、一対一の学習支援を行ってきました。この委託会社、株式会社キズキは、不登校、中退、ひきこもり、再受験など、もう一度勉強したい人のための個別指導塾を経営しており、発速障がい特性が強くあるお子さんに対しての指導が適切にされ、劇的によい方向へと導いています。厚生委員会の報告では、変化をもたらした要因が挙げられていました。ここにご報告すると、本人の特性を素早く理解し、それに即して対応している、本人の興味など、そこから力を引き出して自己肯定感につなげている、本人との信頼関係を短時間で構築している、本人の得意、不得意とその背景をわかりやすく説明し、保護者と共感し合える関係を築いている、本人が講師派遣の訪問を待ちわび、勉強に取り組む姿を見て、保護者の信頼も得ているといったものでした。この事業所株式会社キズキが持っている検証結果を足立区の学校に情報共有し、子ども たちの指導に還元すべきと考えます。

難しい事例の成果が出ているということは、大変評価が高く感じられます。株式会社キズキから、是非とも発達障がい特性の子どもたちに対する指導書を作成してもらい、ある程度のノウハウを足立区全小・中学校に示し、それを是非とも活用して子どもたちに還元していただきたいと思います。難しい事例を劇的に変えていくことができるということは、それよりも優しい事例にも対応することができるということです。このような力のある事業所、株式会社キズキや、例えばペアレントメンターでご尽力いただいた鳥取大学教授井上雅彦先生と教育委員会、こども支援センターげんき、福祉部が連勝をし、不登校対策マニュアル作成の再考や特別支援教育のご指導にもご尽力いただくよう、連携を強く求めていきたいと思いますが、いかがでしょうか。

<こども支援センターげんき所長>

不登校対策、 それから特別支援教育ということで、様々な課題があるということは私どもも認識しております。したがいまして、今、ご提案のありました様々な事業所や大学の先生方などのおカを頂戴して、マニュアルであるとか教育の内容、研修などについても改めて検討したいと思います。

<長谷川たかこ>

是非よろしくお願いします。

 

 


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