このホームページでも何度もご紹介してきましたが、昨年12月の本会議における代表質問で、足立区の施設・広報物などへの「カラーユニバーサルデザイン(以下、CUDとも表記)の導入」を提案しました。
その後も所属する委員会や予算特別委員会、区の職員との協議の中でも、「全国的に取り組みが遅れている分野であり、足立区が先進区として全国へ発信していけるように取り組みを進めてください」ということを、何度も訴えてきました。
その後、早速、色遣いに配慮した「日暮里・舎人ライナーの駅の案内」や「あだち広報」などが作られ、また区の職員や養護教員などを対象とした「CUD研修会」も開かれるなど、出来るところからの取り組みを進めて頂いてきました。
また、足立区では、現在、CUDの普及に取り組んでいるNPO法人である「カラーユニバーサルデザイン機構(以下、CUDOと表記)」との協働事業として、区内の公共施設のCUDについて、検証・導入を進めています。
本日の読売新聞の記事に、足立区のCUDの取り組みが紹介されました。
今回、私が議会でもっとも必要性を訴えたハザードマップと同じ災害用のマップの一つである「あだち防災マップ」にCUDの考え方が導入され、製作されました。
これは、災害時に区民の皆さんがどの避難所に避難すればよいかが分かる、皆さんの生命や安全に直結するものです。
この新しい防災マップには、CUDOが実施する「カラーユニバーサルデザインの検証」に合格したことを示す「CUD認証マーク」も取得しています。
防災マップに、このCUDマークを取得したのは、全国で初めてです。
『足立区をカラーユニバーサルデザインの先進区とし、全国に発信したい』という想いで議会などで提案をし、取り組んできました。
今回の防災マップは、その実現に向けての大きな一歩だと思います。
このCUD導入の防災マップは、17日から足立区内全戸に配布される予定です。
ぜひ、手にとってご覧いただきたいと思います。
足立区へのCUD導入に向けて、積極的な取り組みを進めていただいています、近藤区長を始め、区の職員の皆さま、NPO法人カラーユニバーサルデザインの皆さまに、この場をお借りして、改めてお礼を申し上げます。
また、今後、足立区がCUD先進区として、全国に発信していけるよう、継続して取り組みを進めて頂きたいと思います。
※今回の記事は、2008年12月12日(金)付 読売新聞(江東版)35面に掲載されました。
(参考)
カラーユニバーサルデザインに関する私の提案と足立区のこれまでの取り組み
‐2007年‐
12月15日 本会議の代表質問でCUDの導入を足立区議会で初めて提案
12月27日 世田谷区CUD視察
12月28日 足立区役所 庁舎内CUDシミュレーション
‐2008年‐
1月11日 神奈川県CUD視察
1月30日 東京商工会議所主催 CUDセミナーに参加
2月2日 色使いに配慮した「あだち広報特集号」足立区内に全戸配布
2月19日 CUDに取り組む企業視察
3月3日 予算特別委員会で提案
3月6日 予算特別委員会で提案
3月12日 日暮里・舎人ライナーの駅構内サインにCUD導入
3月13日 区職員を対象としたCUD研修会
4月18日 東栗原小学校 CUD視察
4月10日 カラーセッション2008 CUDブース見学
4月10日 東京都都営地下鉄新宿3丁目駅CUD視察
5月19日 足立区私立幼稚園CUD視察
7月5日 日本色彩学会 色覚研究会に参加
8月7日 CUDへの取り組みが足立区の提案型事業に決定
8月17日 静岡県浜松市UD(CUD)視察