今日から足立区議会では予算委員会が始まりましたが、都庁のほうでは第1回定例会が始まり、足立区選出の大西さとる都議会議員と鈴木かつひろ都議会議員が一般質問を行うということで、私も傍聴に行ってきました。
大西さとる都議会議員は選挙で訴えかけていた、地域間の学力格差についての質問をしていました。
今回、教育に重きを置いた国(学習到達度調査において連続世界一となったフィンランド、教育投資額世界トップのデンマーク、そしてイギリス)へ調査に行かれたそうです。
この三つの国を訪問して共通して感じたこと、それは教育機会の平等、公平という理念をとても強く持っていたとのことでした。
また、教育が人づくり、国づくりであり、国づくりには教育が一番大切であるとの強い理念を感じたとのことでした。
現在の都立高校には、進学指導重点校や進学指導特別推進校がいくつかあり(たとえば、日比谷高校など・・)、これらの進学校は、特別な予算で教師を重点配置し、補習などが充実しており、複数の難関大学に対応するカリキュラムが整っています。
今回、大西都議会議員はパネルを出され、この進学指導重点校が、東京の真中から西部地区に密集しているものの、足立区から東部には一校もないことを強調されていました。
学区制が撤廃されたことによって、足立区からも、遠路時間をかけて、進学指導重点校や進学指導特別推進校に通っているお子さん方が多くいます。
各地域に進学指導校が都内にバランスよく配置されることで、都内の高校の指導力のレベルアップにつながっていくものと思います。
今日の質問を聞きながら、今後、進学指導重点校などの進学指導のノウハウをほかの高校でも共有できる状況にし、都立高の学力の底上げが出来ればよいのではないかと感じました。
*****以下、大西都議の質問に対する都の回答です。*****
進学指導重点校についてでございます。
都教育委員会は、生徒の多様化が一層進む中で、生徒の学習希望にこたえるため、中高一貫教育校の設置など都立高校改革を推進してまいりました。
こうした施策の一環として指定しました進学指導重点校及び進学指導特別推進校におきましては、進学実績が着実に向上しており、学区制を撤廃したこともありまして、生徒たちはそういった学校の実績あるいは校風というものを慕って、遠路いとわず、これらの高校を目指して通ってくれておるところであります。
一方、これらの高校におきましては、蓄積をした進学指導のノウハウがさまざまな機会を通じて、ほかの高校でも共有できる状況になってきております。
今後は、実績のほかに、お話があったように、地域性などにも着目をして、進学指導重点校などの進学指導の取り組みや実践を活用して、進学指導を強化する学校の配置を検討していく時期を迎えていると考えております。
このため、全都的な配置バランスや、あるいは地域からのニーズ、それから進学状況などを踏まえまして、進学対策を強化する取り組みを検討し、都立高校全体の進学指導のレベルアップを図ってまいりたいと考えております。