2009年2月25日の第1回定例会での一般質問で
「足立区でも、サイン等の統一性を確保するために、JIS規格に準拠したり、カラーも含め、ユニバーサルデザインに配慮する などした、統一的なサインマニュアルを策定しては如何でしょうか?」
と質問・提案をさせていただきました。(詳しくは、昨年の2月28日の記事をご覧ください。)
私が議員になって初めての代表質問で「足立区へのカラーユニバーサルデザインの導入」をお願いして以来、様々な委員会などでも、カラーだけでなく、広く区の施設等へのユニバーサルデザインの導入を訴えてきました。
現在では、防災マップやカラーマップ、広報、様々な印刷物にカラーユニバーサルデザインが浸透し、区長をはじめ、区役所の皆さまが日々、取り組みを進めていただいている状況です。
今回は、今までの印刷物関係だけでなく、足立区の公共施設の整備基準の根幹をなすものに「ユニバーサルデザイン」、「カラーユニバーサルデザイン」の考え方が導入されました。
足立区では、「足立区都市景観サイン・デザイン・マニュアル(平成6年度)」が策定されていますが、この策定から15年経過した現在、ユニバーサルデザインの導入の必要性など、歩行者系案内サイン(表示)に求められる機能が大きく変化をしています。
今回、平成22年4月1日から施行に向けて改訂を行うことで、区民の皆さんや区を訪れる人々にとって、安全で快適でわかりやすい都市空間の形成に寄与することと思います。
マニュアル改訂にあたっては、情報内容、表示の方法、サイン本体の3つの視点に、ユニバーサルデザインの考え方を導入されたそうです。
図記号に関しては、「交通エコロジー・モビリティ財団」が定める標準案内用図記号でJIS規格化されている110種を使用し、地図に用いる色については、カラーユニバーサルデザインに配慮したものとするため、CUDO(カラーユニバーサルデザイン機構)のアドバイスが入っています。
多くの自治体で、サインマニュアルは策定されており、その中にJIS規格やユニバーサルデザインの考え方が盛り込まれることはありますが、「カラーユニバーサルデザイン」の考えが導入されたことは全国的に見ても大変珍しいことです。
このサインマニュアルは、今後、区がつけるサイン関係すべてに適用されますので、サイン(情報)について、人によっては読み取れない、読み取りづらかった問題が、改善されたサインになっていきます。
足立区が先進的な施策を次々と進めることは、それをお手本にして全国の自治体に広がり、同じように困っている人、不便を感じている人の問題も、軽減されていくと私は信じています。
私も議員として勉強を重ねながら、区の職員の皆さまと協力をして、カラーユニバーサルデザインの導入を今後ももっと進めていきたいと思います。
最後になりましたが、サインマニュアルへのカラーユニバーサルデザイン導入にご尽力いただきました関係者の皆さま、本当にありがとうございました。