写真:大和市役所の届出窓口の案内表示(カラーも含むユニバーサルデザインに配慮されています)
今日は午後から神奈川県の大和市役所に視察に行ってきました。
今回は、個人視察です。
大和市は都心から40キロメートル圏内の神奈川県のほど中央に位置し、横浜、町田、相模原、藤沢、蛯名、座間、綾瀬の各市に隣接する人口22.9万人の自治体で、3つの鉄道が東西南北に走り、東京へ1時間弱、横浜へは20分で行くことができる位置にあります。
はじめに、大和市で行われているユニバーサルデザインの推進の取り組みについて、街づくり計画部 街づくり総務課と健康福祉部 健康福祉総務課のご担当者から、説明と施設見学をさせて頂きました。
大和市役所では、平成19年6月からユニバーサルデザイン推進会議を立ち上げ、『「みんなでUD」バリアフリーの一歩先へ』という職員向けのガイドラインを作成し、月に1回、有志の職員による作業部会を行っています。
市役所の職員全員に、自ら考え意識をしてもらいたいという趣旨で「基本方針」「基本理念」を定めたそうです。
もともとは、平成18年6月の「バリアフリー新法」の施行を受け、「大和市高齢者、身体障がい者等が円滑に利用できる特定建築物の促進に関する法律(ハートビル法)施行細則」の改正が必要となったのがきっかけです。
この施行細則を所管する建築指導課による関係課会議が開催され、その中でバリアフリー化に向け、関係課の情報交換の必要性の意見が出され、連絡会の設置に向けたワーキンググループによる検討がスタートしたそうです。
具体的な取り組みとしては、誰にとってもやさしい街、持続可能な街づくりの実現を目指して庁内関係課の連携による実効性のあるユニバーサルデザイン推進のために必要な事項を協議するため、設置されており、
・定例会(決定機関:各部署5課長を含む21課長)
・幹事会(とりまとめ機関:街づくり総務課長・健康福祉総務課長・都市施設総務課長・
建築指導課長・総合政策課長)
・作業部会(幹事会5課所属職員の担当職員)
・全体作業部会(庁内公募職員)
により構成されています。
UDの取り組みの最終決定は、作業部会から幹事会に提案、調整を行い、その後、幹事会が定例会に提案し決定を受け、実現していきます。
その作業部会は月に1回開催されており(既に80回行っている)、様々な課題を調査、検討、メンバー間の情報交換などを行い、PDCAサイクルにより、継続的な改善活動につなげています。
その中で改善された事例について UD推進会議が蓄積してデーターベース化して庁内へ情報提供(庁内イントラを活用・UDのハンドブックの作成)を行うことで、より幅広く庁内で活用されるよう努め、ユニバーサルデザインの視点の取入れを推進していくそうです。
大和市ではこの他にも、推進会議での研修内容や成田空港の視察やTOTOユニバーサルデザイン研究所の見学などの民間企業の視察や実際に職員の方々が障がい者の方々の疑似体験できる装具をつけての公共施設のバリアフリーチェック、小学校のUD発表会の参加や庁舎内パネル展などを行い、積極的な取り組みを実施しています。
さまざまな自治体をみているとUDを推進するにあたって庁舎内の縦割りが大きな課題のひとつであることが多いのが現状です。
しかし大和市では、庁内で様々な部署から公募された職員が、UDを学び、それをそれぞれの職場に戻ってUD推進の意識啓発を行い、地道に縦割りの解消に努めているとのことです。
ご説明の後、時間をとっていただき庁内の案内もしていただきました。
さまざまな案内表示などが(CUDも含め)UDに配慮されたものになっていました。
その多くが職員の皆さんによる手作りのようです。職員の皆さん、一人一人のUDに対する意識の高さにとても感銘しました。
行政の組織ではなく、有志によるこのようなUDの取り組みは、今後、足立区でもさらなるユニバーサルデザインの推進に取り組んいきたいと考えている私にとって、大変勉強になりました。
今後も足立区の取り組みにもぜひ生かしていきたいと思います。
最後になりましたが、大変貴重なお時間をいただき、また、ご丁寧にご説明をしてくださいました担当職員の皆様、本当にありがとうございました。
今日は午後から神奈川県の大和市役所に視察に行ってきました。
今回は、個人視察です。
大和市は都心から40キロメートル圏内の神奈川県のほど中央に位置し、横浜、町田、相模原、藤沢、蛯名、座間、綾瀬の各市に隣接する人口22.9万人の自治体で、3つの鉄道が東西南北に走り、東京へ1時間弱、横浜へは20分で行くことができる位置にあります。
はじめに、大和市で行われているユニバーサルデザインの推進の取り組みについて、街づくり計画部 街づくり総務課と健康福祉部 健康福祉総務課のご担当者から、説明と施設見学をさせて頂きました。
大和市役所では、平成19年6月からユニバーサルデザイン推進会議を立ち上げ、『「みんなでUD」バリアフリーの一歩先へ』という職員向けのガイドラインを作成し、月に1回、有志の職員による作業部会を行っています。
市役所の職員全員に、自ら考え意識をしてもらいたいという趣旨で「基本方針」「基本理念」を定めたそうです。
もともとは、平成18年6月の「バリアフリー新法」の施行を受け、「大和市高齢者、身体障がい者等が円滑に利用できる特定建築物の促進に関する法律(ハートビル法)施行細則」の改正が必要となったのがきっかけです。
この施行細則を所管する建築指導課による関係課会議が開催され、その中でバリアフリー化に向け、関係課の情報交換の必要性の意見が出され、連絡会の設置に向けたワーキンググループによる検討がスタートしたそうです。
具体的な取り組みとしては、誰にとってもやさしい街、持続可能な街づくりの実現を目指して庁内関係課の連携による実効性のあるユニバーサルデザイン推進のために必要な事項を協議するため、設置されており、
・定例会(決定機関:各部署5課長を含む21課長)
・幹事会(とりまとめ機関:街づくり総務課長・健康福祉総務課長・都市施設総務課長・
建築指導課長・総合政策課長)
・作業部会(幹事会5課所属職員の担当職員)
・全体作業部会(庁内公募職員)
により構成されています。
UDの取り組みの最終決定は、作業部会から幹事会に提案、調整を行い、その後、幹事会が定例会に提案し決定を受け、実現していきます。
その作業部会は月に1回開催されており(既に80回行っている)、様々な課題を調査、検討、メンバー間の情報交換などを行い、PDCAサイクルにより、継続的な改善活動につなげています。
その中で改善された事例について UD推進会議が蓄積してデーターベース化して庁内へ情報提供(庁内イントラを活用・UDのハンドブックの作成)を行うことで、より幅広く庁内で活用されるよう努め、ユニバーサルデザインの視点の取入れを推進していくそうです。
大和市ではこの他にも、推進会議での研修内容や成田空港の視察やTOTOユニバーサルデザイン研究所の見学などの民間企業の視察や実際に職員の方々が障がい者の方々の疑似体験できる装具をつけての公共施設のバリアフリーチェック、小学校のUD発表会の参加や庁舎内パネル展などを行い、積極的な取り組みを実施しています。
さまざまな自治体をみているとUDを推進するにあたって庁舎内の縦割りが大きな課題のひとつであることが多いのが現状です。
しかし大和市では、庁内で様々な部署から公募された職員が、UDを学び、それをそれぞれの職場に戻ってUD推進の意識啓発を行い、地道に縦割りの解消に努めているとのことです。
ご説明の後、時間をとっていただき庁内の案内もしていただきました。
さまざまな案内表示などが(CUDも含め)UDに配慮されたものになっていました。
その多くが職員の皆さんによる手作りのようです。職員の皆さん、一人一人のUDに対する意識の高さにとても感銘しました。
行政の組織ではなく、有志によるこのようなUDの取り組みは、今後、足立区でもさらなるユニバーサルデザインの推進に取り組んいきたいと考えている私にとって、大変勉強になりました。
今後も足立区の取り組みにもぜひ生かしていきたいと思います。
最後になりましたが、大変貴重なお時間をいただき、また、ご丁寧にご説明をしてくださいました担当職員の皆様、本当にありがとうございました。