今日は神奈川県茅ヶ崎市に視察に行ってきました。
葛飾区議会議員 中村けいこさんと一緒に行政視察です。
今日の視察内容は「そだれん・どならない子育て練習講座」。
茅ヶ崎市では平成21年10月からこども育成相談課が強力的にこの事業を進めています。
神奈川県茅ケ崎市の人口は約23万人、年間出生数約2千人です。児童虐待の対応件数は165人・要保護、支援は226人という状況です。
この「そだれん」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラムCSPコモンセンス・ペアレンティングを実施しています。CSPは、平成17年に神戸少年の町(児童養護施設)で日本版が作成され、児童相談所を中心に普及が進んでいるプログラムです。
そもそも、この施策が進むことになった経緯は、平成20年にCSPトレーナーの資格を持っていた家庭児童相談員の実体験によるものです。
当初は虐待をしてしまった親に対するプログラムであったものを実際にわが子に試してみたら「あんなに普段は大泣きして抵抗するのに、すんなりと謝ることができた。」と目に見える効果と反省があり、これは子育て支援として役立つという事に気づいたそうです。 そして、急きょ、茅ヶ崎市の子育て講座として実施することになったそうです。
平成21年10月から試行版のCSP講座を開始して、平成22年度1月にCSP講座を正式に事業化することに決定し、平成22年11月には厚生労働省から要保護児童対策模範事業表彰を受賞されました。
茅ヶ崎市が実践している「そだれん」は、 2時間×1回の入門講座と2時間×7回の通常講座で構成をされています。講座を受講するにあたっては、託児所つきです。3~12歳の子どもを持つ親を対象に7~8人の少人数(場合によっては個別指導もあり)で、平日や土曜日に保育園を含め、公共施設で開催しているそうです(高校生対象に高校でこの講座を行ったところ、大変好評だったそうで、今後も続けていくそうです)。テキストベースの講座ではなく、総論、理想論でもなく体で身に付けて、自宅に戻ってから子どもに効果的な対応ができるようにします。
受講された親御さんからは、
・怒鳴る頻度が減って子育てが楽しくなった
・イライラが減って家族で明るく過ごせるようになった
・褒める回数が増えて、子どもが自分から動くようになった
という結果が出ており、子育てが楽になったと答えた人が増えているそうです。また、この結果を踏まえて、現在では平成23年度からは父親対象の「そだれん」も開催しています。たくさんの父親にも、この講座を知ってもらい受講してもらえるように、今後は更なる仕掛けを作っていくそうです。
神奈川県と市町職員を対象にCSPトレーナー養成講座を開催し、23年24年には2回、25年26年には3回実施しています。現在では、トレーナーは88人まで増え、トレーナーを養成する専門職3人が所属しているそうです。
また、この支援事業は、あまりお金がかかっていないそうです。
トレーナー養成講座は約70万円、託児スタッフ謝礼として約50万円でローコストとのことでした。
※コスト:基本的には人件費
トレーナー養成 一人40000円前後
ポータブルDVDプレーヤー13000円
ファイル、厚紙 受講者一人約100円
託児スタッフ 一人1回2300円
茅ヶ崎市が目指すものは、市内への怒鳴らない子育てを普及させることだそうです。また、全国レベルで日本の子育てを変えて、子育てスキルを市役所が提供する場として広げていきたい!という熱い気持ちを市担当職員の皆様がお持ちでした!素晴らしいです。
この取組はまさに私が進めていきたいと思っていた事業の一つです。
要は、子どもに対する躾をあいまいな言葉で表現するのではなく、より明確な分かりやすい言語を使うことを意識し発することで、子どもに伝わりやすい躾となり、親子関係を良好に築くことができます。
子ども達が健全に育つための親の役割は、非常に大きいものがあります。茅ヶ崎市の「そだれん」を通じて親も学び成長しながら、全ての子ども達が心豊かに育ってくれる仕組みをこの足立区からも構築して行きたいと強く思いました。
本日は、大変お忙しい中、我々のためにたくさんのお時間を頂戴し、レクチャーして下さいまして、本当にありがとうございました。
葛飾区議会議員 中村けいこさんと一緒に行政視察です。
今日の視察内容は「そだれん・どならない子育て練習講座」。
茅ヶ崎市では平成21年10月からこども育成相談課が強力的にこの事業を進めています。
神奈川県茅ケ崎市の人口は約23万人、年間出生数約2千人です。児童虐待の対応件数は165人・要保護、支援は226人という状況です。
この「そだれん」は、アメリカで開発された児童虐待防止プログラムCSPコモンセンス・ペアレンティングを実施しています。CSPは、平成17年に神戸少年の町(児童養護施設)で日本版が作成され、児童相談所を中心に普及が進んでいるプログラムです。
そもそも、この施策が進むことになった経緯は、平成20年にCSPトレーナーの資格を持っていた家庭児童相談員の実体験によるものです。
当初は虐待をしてしまった親に対するプログラムであったものを実際にわが子に試してみたら「あんなに普段は大泣きして抵抗するのに、すんなりと謝ることができた。」と目に見える効果と反省があり、これは子育て支援として役立つという事に気づいたそうです。 そして、急きょ、茅ヶ崎市の子育て講座として実施することになったそうです。
平成21年10月から試行版のCSP講座を開始して、平成22年度1月にCSP講座を正式に事業化することに決定し、平成22年11月には厚生労働省から要保護児童対策模範事業表彰を受賞されました。
茅ヶ崎市が実践している「そだれん」は、 2時間×1回の入門講座と2時間×7回の通常講座で構成をされています。講座を受講するにあたっては、託児所つきです。3~12歳の子どもを持つ親を対象に7~8人の少人数(場合によっては個別指導もあり)で、平日や土曜日に保育園を含め、公共施設で開催しているそうです(高校生対象に高校でこの講座を行ったところ、大変好評だったそうで、今後も続けていくそうです)。テキストベースの講座ではなく、総論、理想論でもなく体で身に付けて、自宅に戻ってから子どもに効果的な対応ができるようにします。
受講された親御さんからは、
・怒鳴る頻度が減って子育てが楽しくなった
・イライラが減って家族で明るく過ごせるようになった
・褒める回数が増えて、子どもが自分から動くようになった
という結果が出ており、子育てが楽になったと答えた人が増えているそうです。また、この結果を踏まえて、現在では平成23年度からは父親対象の「そだれん」も開催しています。たくさんの父親にも、この講座を知ってもらい受講してもらえるように、今後は更なる仕掛けを作っていくそうです。
神奈川県と市町職員を対象にCSPトレーナー養成講座を開催し、23年24年には2回、25年26年には3回実施しています。現在では、トレーナーは88人まで増え、トレーナーを養成する専門職3人が所属しているそうです。
また、この支援事業は、あまりお金がかかっていないそうです。
トレーナー養成講座は約70万円、託児スタッフ謝礼として約50万円でローコストとのことでした。
※コスト:基本的には人件費
トレーナー養成 一人40000円前後
ポータブルDVDプレーヤー13000円
ファイル、厚紙 受講者一人約100円
託児スタッフ 一人1回2300円
茅ヶ崎市が目指すものは、市内への怒鳴らない子育てを普及させることだそうです。また、全国レベルで日本の子育てを変えて、子育てスキルを市役所が提供する場として広げていきたい!という熱い気持ちを市担当職員の皆様がお持ちでした!素晴らしいです。
この取組はまさに私が進めていきたいと思っていた事業の一つです。
要は、子どもに対する躾をあいまいな言葉で表現するのではなく、より明確な分かりやすい言語を使うことを意識し発することで、子どもに伝わりやすい躾となり、親子関係を良好に築くことができます。
子ども達が健全に育つための親の役割は、非常に大きいものがあります。茅ヶ崎市の「そだれん」を通じて親も学び成長しながら、全ての子ども達が心豊かに育ってくれる仕組みをこの足立区からも構築して行きたいと強く思いました。
本日は、大変お忙しい中、我々のためにたくさんのお時間を頂戴し、レクチャーして下さいまして、本当にありがとうございました。