ご存知の方も多いと思いますが、今年の4月から足立区では、プラスチックを可燃ごみとして回収し、焼却処分(サーマルリサイクル)をすることが決まって
います。
今日、家のポストを覗いたら、「あだち広報」の「サーマルリサイクル特集号」が入っており、その説明がされていました。
実はこの広報、私が代表質問で取り上げた「カラーユニバーサルデザイン(以下、CUDとも表記)」に配慮したものになっていることに、お気付きでしょう か。
昨年の12月に代表質問でこの問題を取り上げ、区の職員の方と何度もお話をさせていただきました。
その中で、環境部が早速、4月のゴミの収集方法が変わるのに併せて作り直す、「ゴミ収集分別表」と今回の広報にCUDに配慮した印刷物の作成に取り組ん でいただきました。
環境部長さん以下、部署の皆さん、本当にありがとうございます。
先日も、日暮里・舎人ライナーの新駅の案内板や案内表示などを、CUDに配慮したもので作成しているとの説明を受け、大変うれしく思いましたが、広報物 の方も、早速、それぞれの部署で取り組みを進めていただいています。
今回の広報で、実際にどの部分がCUDに配慮しているかを、わかりやすい例を下に挙げていきます。
※例に挙げるものだけでなく、全体的な色使い・色の選択においても配慮されています。また、例のような方法の他にも、CUDの工夫の方法はたくさんありま す。
※家に配布された広報を、家のスキャナで取り込んでいますので、若干、色が変化してしまっている場合もあることをご了承ください。
まずは、広報の1ページ目にある、2つです。
本来、「赤い背景」に「黒い文字」というのは、色覚障害のある方(少数派色覚の方)には非常に見づらいものとなってしまいます。特に、P型の人は、他の 人より赤色を暗く感じますので、このような色の組み合わせは、より見づらくなります。
銀行や駅、区役所の受付などにある、黒い背景に赤いランプの案内も同じ理由で、非常に見づらいものとなってしまいます。
しかし、多くの人には赤い色は非常に目立ち、強調したい部分を赤色で表すという一般的な認識もあります。
そこで、今回の広報で使われているように、「文字の周りを白で縁取りする」ことにより、文字が背景色と同化することもなく、見やすくなります。
これは、C型(多数派色覚)の人にとっても見やすくなりますし、従来の「強調したいところは赤」という概念を崩すことはありません。まさに「カラーユニ バーサルデザイン」の考え方です。
(この他にも、強調したいところを赤ではなく、朱赤を使うという方法もあります)
次に、3ページ目にある円グラフです。
色で分けられたグラフは、色覚障害の方を悩ますことが多いものです。
今回のグラフは
1.各項目の説明が凡例方式ではなく、直接、グラフの中に書き込まれている。
2.色の境に、白い線が入っている。
3.色と文字が重なっているところでは、文字に白い縁取りがしてある。
以上の点で、配慮・工夫が見られます。
これらはもちろんC型の人にも見やすいグラフになっています。
最後に、4ページ目のこの部分です。
ここも強調意味で、赤色の文字が使われています。
しかし、P型の人にとっては、周りの黒い文字と見分けがつかなく、全く強調になっていない(文字が赤色であることに気が付かない)場合もあります。
そのため、ここでは赤い文字を使うことに加えて、「文字にアンダーラインをつける」という方法で、強調をしています。
もちろんこれも、色覚に障害のある方(少数派色覚)の方だけではなく、多くの方にとって分かりやすいものだと思います。
このように、カラーユニバーサルデザインとは、「色覚に障害のある方が見やすくなればよい」と言うものではなく、全ての人にとって見やすい、混同や誤解 を生じないデザインにすることです。まさに、「ユニバーサル」なデザインなのです。
今回、さっそく広報やゴミ分別表にCUDを取り入れていただいた区役所の職員の皆様のご尽力には、本当に感謝いたします。
今後も、足立区内の公共施設や駅、広報物などもCUDに配慮したものになっていくよう、私もどんどん担当者の方とお話しをして、取り組みを進めていき、 足立区が「カラーユニバーサルデザインの先進区」として他の自治体に情報を発信していけるようにしていきたいと考えています。
区の職員の皆さんだけでなく、区民の皆様のご理解とご協力も、ぜひお願いいたします。
今日、家のポストを覗いたら、「あだち広報」の「サーマルリサイクル特集号」が入っており、その説明がされていました。
実はこの広報、私が代表質問で取り上げた「カラーユニバーサルデザイン(以下、CUDとも表記)」に配慮したものになっていることに、お気付きでしょう か。
昨年の12月に代表質問でこの問題を取り上げ、区の職員の方と何度もお話をさせていただきました。
その中で、環境部が早速、4月のゴミの収集方法が変わるのに併せて作り直す、「ゴミ収集分別表」と今回の広報にCUDに配慮した印刷物の作成に取り組ん でいただきました。
環境部長さん以下、部署の皆さん、本当にありがとうございます。
先日も、日暮里・舎人ライナーの新駅の案内板や案内表示などを、CUDに配慮したもので作成しているとの説明を受け、大変うれしく思いましたが、広報物 の方も、早速、それぞれの部署で取り組みを進めていただいています。
今回の広報で、実際にどの部分がCUDに配慮しているかを、わかりやすい例を下に挙げていきます。
※例に挙げるものだけでなく、全体的な色使い・色の選択においても配慮されています。また、例のような方法の他にも、CUDの工夫の方法はたくさんありま す。
※家に配布された広報を、家のスキャナで取り込んでいますので、若干、色が変化してしまっている場合もあることをご了承ください。
まずは、広報の1ページ目にある、2つです。
本来、「赤い背景」に「黒い文字」というのは、色覚障害のある方(少数派色覚の方)には非常に見づらいものとなってしまいます。特に、P型の人は、他の 人より赤色を暗く感じますので、このような色の組み合わせは、より見づらくなります。
銀行や駅、区役所の受付などにある、黒い背景に赤いランプの案内も同じ理由で、非常に見づらいものとなってしまいます。
しかし、多くの人には赤い色は非常に目立ち、強調したい部分を赤色で表すという一般的な認識もあります。
そこで、今回の広報で使われているように、「文字の周りを白で縁取りする」ことにより、文字が背景色と同化することもなく、見やすくなります。
これは、C型(多数派色覚)の人にとっても見やすくなりますし、従来の「強調したいところは赤」という概念を崩すことはありません。まさに「カラーユニ バーサルデザイン」の考え方です。
(この他にも、強調したいところを赤ではなく、朱赤を使うという方法もあります)
次に、3ページ目にある円グラフです。
色で分けられたグラフは、色覚障害の方を悩ますことが多いものです。
今回のグラフは
1.各項目の説明が凡例方式ではなく、直接、グラフの中に書き込まれている。
2.色の境に、白い線が入っている。
3.色と文字が重なっているところでは、文字に白い縁取りがしてある。
以上の点で、配慮・工夫が見られます。
これらはもちろんC型の人にも見やすいグラフになっています。
最後に、4ページ目のこの部分です。
ここも強調意味で、赤色の文字が使われています。
しかし、P型の人にとっては、周りの黒い文字と見分けがつかなく、全く強調になっていない(文字が赤色であることに気が付かない)場合もあります。
そのため、ここでは赤い文字を使うことに加えて、「文字にアンダーラインをつける」という方法で、強調をしています。
もちろんこれも、色覚に障害のある方(少数派色覚)の方だけではなく、多くの方にとって分かりやすいものだと思います。
このように、カラーユニバーサルデザインとは、「色覚に障害のある方が見やすくなればよい」と言うものではなく、全ての人にとって見やすい、混同や誤解 を生じないデザインにすることです。まさに、「ユニバーサル」なデザインなのです。
今回、さっそく広報やゴミ分別表にCUDを取り入れていただいた区役所の職員の皆様のご尽力には、本当に感謝いたします。
今後も、足立区内の公共施設や駅、広報物などもCUDに配慮したものになっていくよう、私もどんどん担当者の方とお話しをして、取り組みを進めていき、 足立区が「カラーユニバーサルデザインの先進区」として他の自治体に情報を発信していけるようにしていきたいと考えています。
区の職員の皆さんだけでなく、区民の皆様のご理解とご協力も、ぜひお願いいたします。