足立総合再開発協議会の綾瀬地区委員会が開催されました。
他地区では地域の紹介・活性化のために、イラストなどが付いた歴史、街歩きマップが作成されているようです(日本橋や荒川区など)。
足立区・綾瀬地区でも観光マップを作成し、区外に誇れる足立区・綾瀬をPRしていければと思っています。
会合には新撰組愛好家の増田さんもお見えになり、熱い思いを語られました。
幕末の戊辰戦争の折、近藤勇他隊士が19日間、足立区綾瀬に滞在していたという話、皆さんご存じでいらっしゃいますか?
江戸時代末期に結成された新撰組は、京都などで反幕府勢力の鎮圧にあたり、慶応4年(1868年)、幕府軍が敗北した鳥羽・伏見の戦いのあと、「甲陽鎮撫隊」として甲州・勝沼(山梨県)で官軍と戦い、その後、散り散りに敗走しました。
近藤勇は4月初め、流山で官軍に捕縛され、同下旬に斬首されましたが、勝沼の敗戦後の3月13日から、流山に移動する4月1日までの約20日間、足立区綾瀬の名主の家に滞在されたそうです。
この家の蔵からは、近藤の写真や近藤宛の書簡や買い物帳などの屯所としたことを示す貴重な資料も見つかっているとのこと。
資料からは、滞在者の数は近藤をはじめ50人弱だったのが、最後は近くの寺も含めて200人以上いたことも分かったそうです(増田さん提供資料より)。
現在、「全国新撰組サミット」が土方蔵三の出身地、日野市など、新撰組ゆかりの地の団体が持ち回りで開催しているそうです。
増田さんの夢は、綾瀬で「全国新撰組サミット」を開くこととのこと。
足立区で開催するには、地元足立区・綾瀬の皆さんのご理解とご協力はもちろんのこと、近隣の日野市、流山市、板橋区など新撰組にゆかりのある市町村区の協力を得ることが必要です。
足立区綾瀬で、このような歴史を踏まえたイベントが開催することができれば、「誇れる街、足立区」として、期待できるものになると思います。
考えてみれば、地元の歴史、郷土の歴史を学ぶことは、昔は当然のように行われていました。
学校の社会科の授業だけでなく、お父さん、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんから、また地域のお年寄りから、郷土の歴史を学びました。
現在、受験重視の勉強では、そのようなことを学ぶ機会が少なくなってしまっているかもしれません。
地域の活性化には、やはりそれに携わる人が、その地域・地元の歴史を理解し、愛していないとなかなか難しいものがあります。
綾瀬における新撰組の歴史を掘り起こし、広めていくことは、地元地域の活性化に一役買うのではないかと期待しています。