今回、私が議員になって初めての代表質問で提案をした「カラーユニバーサルデザイン ガイドライン」が、足立区で策定されました。
これは、私が友人から聞いた話しをもとに、調査・研究をし、足立区へのカラーユニバーサルデザイン導入の一環として、行政に提案をさせて頂いたもののひとつです。
昨年、CUD(カラーユニバーサルデザイン)の認証マークがついた足立区防災マップが全国初で作成され、NHKや東京MXテレビ、日本経済新聞、読売新聞などの各メディアで足立区の取り組みについて何回も報道さたことは、このホームページでもご紹介いたしました。
(詳しくは、昨年の12月12日の記事、12 月14日の記事をご覧ください。)
また、現在までに、区の職員や養護教員を対象とした研修会も開かれています。
今回の足立区カラーユニバーサルガイドラインも、職員に広く配布されることが決まっています。
これにより、このガイドラインをもとに、全ての職員がそれぞれの部署でCUDに取り組むことが期待されます。
今回、ガイドラインの完成を受け、24日、25日の2日間にわたり、区の職員を対象に、実際にどのようにこのガイドラインを活用していくかも含め、専門家を招いての研修会も開かれました。
研修を受け、「今まで漠然としか理解していなかったが、改めてその必要性などを痛感した」とお話しになる職員さんもいたそうです。
他の自治体では、ガイドラインを作成するものの、実際の行政の場では、十分に生かされていない例もあるそうです。
足立区では、ガイドラインの策定と並行して、広報物や施設のサインなどにも、少しずつではありますが、CUDの導入が進んでいます。
また、総務部が中心となり、来年度から、各部署に色覚模擬フィルター(メガネ)の貸し出しや、シミュレーションソフトの貸し出し等も進めるとのお話しもお聞きしました。
さらに、来年度から外部事業者に発注する区の印刷物についても、カラー印刷の場合は、作成協議書(仕様書)に、カラーユニバーサルデザインのチェックリストを載せたり、「カラーユニバーサルデザインに配慮すること」と記載するなど、区としても積極的に取り組みを進めていくとのお話しです。
今後、足立区で作成されるカラー印刷物は、協議書(仕様書)に基づき、今回のガイドラインを参考にし、CUDに配慮されたものが作られることになります。
この様な例は、全国的にもめずらしく、自治体としては、先進的な取り組みとのことです。
カラーユニバーサルデザインは、色弱者への配慮だけでなく、伝える側にも、伝えたい情報が正確に伝わるというメリットがあります。
また、作成の段階において、本当に必要なデザインや盛り込む情報などの検討も行うため、結果的に、全ての人にとって、本当に必要な情報が、分かりやすくまとめられたものが出来上がることが多いそうです。
今回のガイドラインをもとに、カラーユニバーサルデザインが足立区でさらに広がり、定着していくことが出来るように、今後も、調査・研究をしながら、担当部署の皆さんと協議していきたいと思います。
また、今後も「みんなにやさしい街づくり」の実現に向け、多方面から、取り組みを進めていきます。
最後に、今回のカラーユニバーサルデザインガイドラインの作成にあたり、取り組みを進めていただきました区長をはじめ、職員の皆さん、作成・監修をしていただきましたNPO法人 カラーユニバーサルデザイン機構の皆さん、ありがとうございました。