引き続き、民主党東京都連 男女共同参画委員会の視察のご報告です。
前半では、高齢者福祉施設の話しを中心にまとめましたが、後半は、高齢者の所在不明の問題についてです。
足立区での事件をきっかけに、全国各地で高齢者の所在不明が多数発覚しました。
東京都では、2010年9月28日現在で、100歳以上のお年寄りで所在が確認できない方が、7名いらっしゃるとのことです。
今後、このような事件の再発防止やお年寄りの安否確認として、見守りや支援を必要とする高齢者の増加を見込み「シルバー交番設置事業」を進めていくとの話でした。
<シルバー交番事業内容>
・在宅高齢者の生活実態の把握と見守り(高齢者などの情報収集、安否確認など)
・地域の組織・住民と連携した高齢者見守りの実施(1人暮らし高齢者等の見守りネットワークへの参加・支援)
・緊急通報システムなどを活用して24時間365日の安心を提供(緊急通報システム、生活リズムセンサーによる安否確認体制)
・高齢者等からの相談窓口(在宅高齢者、家族などからの相談対応)
推計では、65歳以上の単身高齢者は2000年では39万人だったのが、2025年には87万人となり2.2倍増、65歳以上の夫婦のみ世帯では、2000年では38万人が2025年では59万人で1.6倍増になるとのことでした。
単身高齢者の中には、家族がいても信頼関係が結べなかったり、認知症を発症しているケースもあり、都としても深刻な問題として重要視しています。
現在、東京都では、モデル的に墨田区で2地区、三鷹市で1地区において、この「シルバー交番」が実施されています。
都庁でのヒアリングの後は墨田区に移動し、現場で実際に「シルバー交番」を実施している区の職員に話を伺うことができました。
墨田区の高齢者見守り相談室の取り組みについては、相談件数が1か月40件あり、現在は、孤立している人を特定する作業を行っているとのお話しでした。
また、単身世帯を確認された人のなかで、困難事例がいくつかあり(成年後見人が必要な場合が発生しているそうです)、弁護士など専門家を交えて月1回事例研究を行っているそうです。
単身世帯の方々の社会的孤立を防ぐためにも、地域の中で埋もれている高齢者をいかに発見していくか、そしてその方々を相談支援につなげていけるか、以前から私が考えているところでもありました。
実際問題として軽い認知症の方などは介護保険に結びついていない方もいます。そのような方々をどのように地域で見守っていくのか、課題でもありました。
地域の方々が自主的に運営する組織や、地域活動と連携を図ったり、地域の方々が主体的に見守り活動にかかわれるような環境を整備し、社会的孤立を防ぐという墨田区でのシルバー交番の取り組み状況をお聞きし、足立区でも今後、墨田区をお手本としながら、足立区での状況にあわせた取り組みを、区の担当部署の皆さんとお話しながら検討していきたいと思います。
今日は朝から夕方まで、内容の濃い視察でした。
いろいろとご説明をいただきました皆様、そして今回の視察の企画をしていただいた皆様、ありがとうございました。
ご説明や視察で得たもの、感じたことを、今後の政策・提案に生かしていけるよう、さらに勉強を深めていきたいと思います。
前半では、高齢者福祉施設の話しを中心にまとめましたが、後半は、高齢者の所在不明の問題についてです。
足立区での事件をきっかけに、全国各地で高齢者の所在不明が多数発覚しました。
東京都では、2010年9月28日現在で、100歳以上のお年寄りで所在が確認できない方が、7名いらっしゃるとのことです。
今後、このような事件の再発防止やお年寄りの安否確認として、見守りや支援を必要とする高齢者の増加を見込み「シルバー交番設置事業」を進めていくとの話でした。
<シルバー交番事業内容>
・在宅高齢者の生活実態の把握と見守り(高齢者などの情報収集、安否確認など)
・地域の組織・住民と連携した高齢者見守りの実施(1人暮らし高齢者等の見守りネットワークへの参加・支援)
・緊急通報システムなどを活用して24時間365日の安心を提供(緊急通報システム、生活リズムセンサーによる安否確認体制)
・高齢者等からの相談窓口(在宅高齢者、家族などからの相談対応)
推計では、65歳以上の単身高齢者は2000年では39万人だったのが、2025年には87万人となり2.2倍増、65歳以上の夫婦のみ世帯では、2000年では38万人が2025年では59万人で1.6倍増になるとのことでした。
単身高齢者の中には、家族がいても信頼関係が結べなかったり、認知症を発症しているケースもあり、都としても深刻な問題として重要視しています。
現在、東京都では、モデル的に墨田区で2地区、三鷹市で1地区において、この「シルバー交番」が実施されています。
都庁でのヒアリングの後は墨田区に移動し、現場で実際に「シルバー交番」を実施している区の職員に話を伺うことができました。
墨田区の高齢者見守り相談室の取り組みについては、相談件数が1か月40件あり、現在は、孤立している人を特定する作業を行っているとのお話しでした。
また、単身世帯を確認された人のなかで、困難事例がいくつかあり(成年後見人が必要な場合が発生しているそうです)、弁護士など専門家を交えて月1回事例研究を行っているそうです。
単身世帯の方々の社会的孤立を防ぐためにも、地域の中で埋もれている高齢者をいかに発見していくか、そしてその方々を相談支援につなげていけるか、以前から私が考えているところでもありました。
実際問題として軽い認知症の方などは介護保険に結びついていない方もいます。そのような方々をどのように地域で見守っていくのか、課題でもありました。
地域の方々が自主的に運営する組織や、地域活動と連携を図ったり、地域の方々が主体的に見守り活動にかかわれるような環境を整備し、社会的孤立を防ぐという墨田区でのシルバー交番の取り組み状況をお聞きし、足立区でも今後、墨田区をお手本としながら、足立区での状況にあわせた取り組みを、区の担当部署の皆さんとお話しながら検討していきたいと思います。
今日は朝から夕方まで、内容の濃い視察でした。
いろいろとご説明をいただきました皆様、そして今回の視察の企画をしていただいた皆様、ありがとうございました。
ご説明や視察で得たもの、感じたことを、今後の政策・提案に生かしていけるよう、さらに勉強を深めていきたいと思います。