今日は、カラーユニバーサルデザインに関して、専門家としてご指導をいただいたこともある東洋インキ製造株式会社の武田部長の「カラーユニバーサルデザイン」についての講演があり、私も拝聴させていただきました。
主催は印刷教育研究会で、後楽園駅近くにある都立工芸高校の会議室で行われました。
講演の中では、足立区の取り組み事例などもお話しいただき、また各自治体や企業、警視庁などでも導入されている事例のお話しを聴くことができ、大変勉強になりました。
会場でお会いした高校の先生からは、色覚検査の必要性についてのお話がありました。
色覚検査の廃止は、高校の教員の立場でも問題視されているそうです。
平成14年に、学校の健康診断において色覚検査は廃止となりました。
色覚検査をまったく受けていない世代が、高校生になっています。
高校の先生が現場で思うこととして、学校での授業や(工芸高校ですので、色の扱いについては多い)就職や進学(色を判別する必要のある、職業や学科)問題、本人が突然知った時の対応など、様々な課題があるそうです。
現場の状況を考えると、いじめや差別などに十分に配慮することを前提に、小学生から検査をやるべきであるとのお話を頂きました。
何度かホームページ等でも述べていますが、私も基本的には同じような考えを持っています。
(詳しくは、12月28日の記事をご覧ください)
また、カラーユニバーサルデザインは、先天的な色弱者の方だけを対象としているのではなく、ロービジョン(視力にハンディのある人)や、高齢による視力の低下、白内障による色の見え方の変化なども対象にしています。
現在、私たちは日常の活動において、およそ80%の情報を目から入手していると言われています。それだけ、視覚情報に頼っているということです。
同時に、65歳以上の人たちの約60%は白内障など、何かしらの視覚の疾患を持つと言われています。
現在、「色覚にまったく問題がない」「自分には関係ない」と思われている方でも、高齢になった時に、カラーユニバーサルデザインの重要性を認識されるかも知れません。
カラーユニバーサルデザインとは、決して一部の人だけでなく、全ての人のためのまさに「ユニバーサル」を目指すものです。
また、色使いに配慮する段階で、そこにある情報が本当に必要な情報であるかも同時に検討されるため、結果的に過剰で無駄なものは排除され、分かりやすく整理されたものになります。
そしてそれらは、さまざまな色やデザインと並立し、融合させていけるものです。
遺伝による色弱者の数は、自然界ではメンデルの法則で将来的にも確率的に一定の割合になります。
また、高齢化社会を迎え、白内障を患う人は確実に増えていきます。
今後も、「みんなに優しい街づくり」のためにも、カラーユニバーサルデザインのさらなる取り組みを進める必要性があると考えています。
講演会終了後に行われた懇親会では、教育関係、印刷関係、デザイン関係など、現場で色に携わる多くの皆さんのお話しを聞くこともできました。
私にとって、大変に勉強になりました。
さまざまな立場の皆さんが集まり、初めて「カラーユニバーサルデザイン」というものを聞いた方もいらっしゃいましたが、皆さんとその必要性の認識は共有できたのではないかと思います。
同じ想いを持つ人が増えることは、大変心強く、勇気付けられます。
今後とも、カラーユニバーサルデザインをきっかけに、さらに広く「ユニバーサルデザイン」の推進に向けて、全力でがんばりたいと思います。
本日は、講演会にご招待していただきました武田さん、さまざまなお話しをさせていただきました印刷教育研究会の皆様、本当にありがとうございました。
主催は印刷教育研究会で、後楽園駅近くにある都立工芸高校の会議室で行われました。
講演の中では、足立区の取り組み事例などもお話しいただき、また各自治体や企業、警視庁などでも導入されている事例のお話しを聴くことができ、大変勉強になりました。
会場でお会いした高校の先生からは、色覚検査の必要性についてのお話がありました。
色覚検査の廃止は、高校の教員の立場でも問題視されているそうです。
平成14年に、学校の健康診断において色覚検査は廃止となりました。
色覚検査をまったく受けていない世代が、高校生になっています。
高校の先生が現場で思うこととして、学校での授業や(工芸高校ですので、色の扱いについては多い)就職や進学(色を判別する必要のある、職業や学科)問題、本人が突然知った時の対応など、様々な課題があるそうです。
現場の状況を考えると、いじめや差別などに十分に配慮することを前提に、小学生から検査をやるべきであるとのお話を頂きました。
何度かホームページ等でも述べていますが、私も基本的には同じような考えを持っています。
(詳しくは、12月28日の記事をご覧ください)
また、カラーユニバーサルデザインは、先天的な色弱者の方だけを対象としているのではなく、ロービジョン(視力にハンディのある人)や、高齢による視力の低下、白内障による色の見え方の変化なども対象にしています。
現在、私たちは日常の活動において、およそ80%の情報を目から入手していると言われています。それだけ、視覚情報に頼っているということです。
同時に、65歳以上の人たちの約60%は白内障など、何かしらの視覚の疾患を持つと言われています。
現在、「色覚にまったく問題がない」「自分には関係ない」と思われている方でも、高齢になった時に、カラーユニバーサルデザインの重要性を認識されるかも知れません。
カラーユニバーサルデザインとは、決して一部の人だけでなく、全ての人のためのまさに「ユニバーサル」を目指すものです。
また、色使いに配慮する段階で、そこにある情報が本当に必要な情報であるかも同時に検討されるため、結果的に過剰で無駄なものは排除され、分かりやすく整理されたものになります。
そしてそれらは、さまざまな色やデザインと並立し、融合させていけるものです。
遺伝による色弱者の数は、自然界ではメンデルの法則で将来的にも確率的に一定の割合になります。
また、高齢化社会を迎え、白内障を患う人は確実に増えていきます。
今後も、「みんなに優しい街づくり」のためにも、カラーユニバーサルデザインのさらなる取り組みを進める必要性があると考えています。
講演会終了後に行われた懇親会では、教育関係、印刷関係、デザイン関係など、現場で色に携わる多くの皆さんのお話しを聞くこともできました。
私にとって、大変に勉強になりました。
さまざまな立場の皆さんが集まり、初めて「カラーユニバーサルデザイン」というものを聞いた方もいらっしゃいましたが、皆さんとその必要性の認識は共有できたのではないかと思います。
同じ想いを持つ人が増えることは、大変心強く、勇気付けられます。
今後とも、カラーユニバーサルデザインをきっかけに、さらに広く「ユニバーサルデザイン」の推進に向けて、全力でがんばりたいと思います。
本日は、講演会にご招待していただきました武田さん、さまざまなお話しをさせていただきました印刷教育研究会の皆様、本当にありがとうございました。