今日は鳥取県立精神保健福祉センターで鳥取県福祉保健部参事監 鳥取県立精神保健福祉センター所長 医学博士の原田豊先生との面会を後にして、鳥取市にある鳥取青少年ピアサポートに視察に行きました。
ここは、様々な障害を抱えている方、引きこもり、困り感を抱えている方への自立のサポートと子供から高齢者の地域の触れ合いの場としてNPO法人が有する機能を活用して、誰もが安心してともに暮らせる社会をつくることを目指して運営する事業所です。
この事業所は以下の3つの役割を担っています。
とっとりひきこもり生活支援センター(引きこもり対策事業)
引きこもり問題の早期発見・早期対応に対する支援のために「ひきこもり支援コーディネーター(社会福祉士・精神保健福祉士)」などを配置して、本人及び家族への相談などを通じて活動を展開しているそうです。
・相談
・訪問
・家族相談
・社会参加支援
・社会体験
・就労体験
・就労支援
コミュニティ事業
・ふれあい農園
・パンづくり教室…社会体験の一環として、地域にパン作りを教える教室を開き、地域の人たちと触れ合うことによる人間関係の育成に励んでいます。
・子育て応援コンサート
・音楽教室…地域の音楽教室と連携をして交流をしています。
・アロマテラピー…アロマ・ハーブコーディネーターによる心のリラクゼーションを行っています。
まちの広場ののなファクトリー(就労移行支援事業/就労継続支援A型・B型事業)
・パンカフェののな
・オレンジカンパニー
・ケーキハウスnonona
・ののな第2ファクトリー
協力機関は精神福祉センター、特別支援・養護学校、ハローワーク・福祉保健部・局、教育センター、若者サポートステーション、障害者相談支援センター、障害者職業センター、企業です。
引きこもりは様々な要因によって社会的な参加の場が狭まり、就労や修学などの自宅以外での生活の場が長期に渡って失われている状態のことを言います。要因は個々様々で、そのための必要な支援も一人ひとり異なる状況です。
引きこもり当事者が直面している問題と課題として以下の点が挙げられます。
・当事者本人の自信が失われており、将来に不安を抱えながらもどうしたらいいのかわからない。
・外出や社会参加ができないなど、関係性の修復ができない。 しかし、本人なりにひそかに今の状況からの脱出を探しているようではあるけれども、心に感じていることをうまく表現できずに混乱している状態である。
また、家族が直面している状態と困難性では、当事者を囲んで家族もまた疲弊している現状があります。
・子供の生活状態や問題が理解できない。
・問題の解決方法がわからない。
・社会からネガティブ評価を受ける辛さや苦しさまたその打開策がないままに脱出口が見つからない。
・未来や将来に希望がないなど将来の不安とそれをどのように改善できるのかがわからない状態に家族も陥っている。
ここで行っていることは、先ず家族支援と訪問支援から入っています。
家族の疲弊感を取り除き、当事者の引きこもりの問題を一緒に考えることにより、家族関係の緩和を促しているそうです。
本人支援では、自然で無理のない関係性を構築しているそうです。
また本人に気づきを与え、その特性を受容させ承認させることで自己肯定感を高める支援をしています。
引きこもりの原因はストレスや環境の変化によるものからだったり、または発達障害、鬱や人格障害など精神的な疾患によるものなど複雑で様々な要因があるため、一つに特定することはできません。
しかし、行場所の見つからない当事者にとって大事なのは
・行く場所があること
・人とつながること
この2点が最も重要となります。
当事者にこの状況を容認させ、自己改善を図る試みが最も重要です。
このことは引きこもりだけではなく、発達障害の特性を持った人に有効的に活用できるのではないかと私は考えます。今回の視察で引きこもりを持った人への対応の仕方を学びましたが、その学びから発達障害者・家族への支援の施策につながるヒントがあると感じました。
以下の取り組みが発達障害者・家族に対して有効的ではないかと思い、整理してみました。
1.家族に対する支援(パーソナルサポート制度のような個別具体的に寄り添い支援としての相談機能の充実)
2.家庭訪問(本人に診断名が付いていなくても、家族の訴えから家庭訪問を試みる)
3.長期間にわたる家庭関係の調整の可能性
4.当事者に対する障害受容に対する促し
5.生活リズムの改善
6.体力を促進させる
7.生活力の向上・生活の質の向上
8.自分自身を考えるきっかけを作る
9.仲間や地域とのつながりの場を与え、その体験が生きる意欲につなげさせる
10.仲間意識・連帯感・協調性などを育む
11.役割への達成感・充実感を経験させる
12.本人に対する自己肯定感を与え、モチベーションを上げさせる
13.経験不足のブランクを埋め、次への助走・準備期間を与える
発達障害者支援では、家族との適切なかかわりが支援のカギになります。そのためにも家族支援が最も重要でその支援を充実することが先ずはできるところからの支援の第一歩となると私は考えます。
また、地域に密着したきめ細やかな支援を実施するために、区市町村やほかの相談機能との連携を強化し、全国的な支援体制を構築することが重要です。
発達障害者支援センターにも、様々な困難事例がたくさん寄せられています。しかし、今の状況下では、適切な支援のメニューがないため、家族の困り感、閉塞感は改善されず、ただ相談機関に相談しただけで終わってしまっています。
ここでの視察を通じて、発達障害者・家族支援のヒントを頂くことができました。
この後の視察は鳥取県庁です。成人期についてはまだ整備ができていない状態ですが、幼少期に関する取り組みは、全国的にも一番といえるものでした。
引き続き、鳥取県の視察の報告は続きます。
ここは、様々な障害を抱えている方、引きこもり、困り感を抱えている方への自立のサポートと子供から高齢者の地域の触れ合いの場としてNPO法人が有する機能を活用して、誰もが安心してともに暮らせる社会をつくることを目指して運営する事業所です。
この事業所は以下の3つの役割を担っています。
とっとりひきこもり生活支援センター(引きこもり対策事業)
引きこもり問題の早期発見・早期対応に対する支援のために「ひきこもり支援コーディネーター(社会福祉士・精神保健福祉士)」などを配置して、本人及び家族への相談などを通じて活動を展開しているそうです。
・相談
・訪問
・家族相談
・社会参加支援
・社会体験
・就労体験
・就労支援
コミュニティ事業
・ふれあい農園
・パンづくり教室…社会体験の一環として、地域にパン作りを教える教室を開き、地域の人たちと触れ合うことによる人間関係の育成に励んでいます。
・子育て応援コンサート
・音楽教室…地域の音楽教室と連携をして交流をしています。
・アロマテラピー…アロマ・ハーブコーディネーターによる心のリラクゼーションを行っています。
まちの広場ののなファクトリー(就労移行支援事業/就労継続支援A型・B型事業)
・パンカフェののな
・オレンジカンパニー
・ケーキハウスnonona
・ののな第2ファクトリー
協力機関は精神福祉センター、特別支援・養護学校、ハローワーク・福祉保健部・局、教育センター、若者サポートステーション、障害者相談支援センター、障害者職業センター、企業です。
引きこもりは様々な要因によって社会的な参加の場が狭まり、就労や修学などの自宅以外での生活の場が長期に渡って失われている状態のことを言います。要因は個々様々で、そのための必要な支援も一人ひとり異なる状況です。
引きこもり当事者が直面している問題と課題として以下の点が挙げられます。
・当事者本人の自信が失われており、将来に不安を抱えながらもどうしたらいいのかわからない。
・外出や社会参加ができないなど、関係性の修復ができない。 しかし、本人なりにひそかに今の状況からの脱出を探しているようではあるけれども、心に感じていることをうまく表現できずに混乱している状態である。
また、家族が直面している状態と困難性では、当事者を囲んで家族もまた疲弊している現状があります。
・子供の生活状態や問題が理解できない。
・問題の解決方法がわからない。
・社会からネガティブ評価を受ける辛さや苦しさまたその打開策がないままに脱出口が見つからない。
・未来や将来に希望がないなど将来の不安とそれをどのように改善できるのかがわからない状態に家族も陥っている。
ここで行っていることは、先ず家族支援と訪問支援から入っています。
家族の疲弊感を取り除き、当事者の引きこもりの問題を一緒に考えることにより、家族関係の緩和を促しているそうです。
本人支援では、自然で無理のない関係性を構築しているそうです。
また本人に気づきを与え、その特性を受容させ承認させることで自己肯定感を高める支援をしています。
引きこもりの原因はストレスや環境の変化によるものからだったり、または発達障害、鬱や人格障害など精神的な疾患によるものなど複雑で様々な要因があるため、一つに特定することはできません。
しかし、行場所の見つからない当事者にとって大事なのは
・行く場所があること
・人とつながること
この2点が最も重要となります。
当事者にこの状況を容認させ、自己改善を図る試みが最も重要です。
このことは引きこもりだけではなく、発達障害の特性を持った人に有効的に活用できるのではないかと私は考えます。今回の視察で引きこもりを持った人への対応の仕方を学びましたが、その学びから発達障害者・家族への支援の施策につながるヒントがあると感じました。
以下の取り組みが発達障害者・家族に対して有効的ではないかと思い、整理してみました。
1.家族に対する支援(パーソナルサポート制度のような個別具体的に寄り添い支援としての相談機能の充実)
2.家庭訪問(本人に診断名が付いていなくても、家族の訴えから家庭訪問を試みる)
3.長期間にわたる家庭関係の調整の可能性
4.当事者に対する障害受容に対する促し
5.生活リズムの改善
6.体力を促進させる
7.生活力の向上・生活の質の向上
8.自分自身を考えるきっかけを作る
9.仲間や地域とのつながりの場を与え、その体験が生きる意欲につなげさせる
10.仲間意識・連帯感・協調性などを育む
11.役割への達成感・充実感を経験させる
12.本人に対する自己肯定感を与え、モチベーションを上げさせる
13.経験不足のブランクを埋め、次への助走・準備期間を与える
発達障害者支援では、家族との適切なかかわりが支援のカギになります。そのためにも家族支援が最も重要でその支援を充実することが先ずはできるところからの支援の第一歩となると私は考えます。
また、地域に密着したきめ細やかな支援を実施するために、区市町村やほかの相談機能との連携を強化し、全国的な支援体制を構築することが重要です。
発達障害者支援センターにも、様々な困難事例がたくさん寄せられています。しかし、今の状況下では、適切な支援のメニューがないため、家族の困り感、閉塞感は改善されず、ただ相談機関に相談しただけで終わってしまっています。
ここでの視察を通じて、発達障害者・家族支援のヒントを頂くことができました。
この後の視察は鳥取県庁です。成人期についてはまだ整備ができていない状態ですが、幼少期に関する取り組みは、全国的にも一番といえるものでした。
引き続き、鳥取県の視察の報告は続きます。
まちの広場ののなファクトリー パン工房です。