今日は西新井アシストで行われた成人期の発達障害者支援 ワークショップ「スケジュール管理・金銭管理」に参加をしました。
診断名がついている10人ほどの当事者の方々がこのワークショップに参加をされていました(雇用支援室に通っている対象者は20名)。講師は社会福祉法人トポスの会の平雅夫さんです。以前もトポスの会の平さんには成人期の発達障害者支援施策の政策提言をするにあたって色々とお話を伺っています。今日が初回とのことで3回の講義です。
パワーポイントを使っての講義でしたが、分かりやすく、皆が飽きないような言葉の仕掛けが盛りだくさんで(事例も今流行りのアイドルの話しを盛り込み工夫をされていました)傍聴している私も楽しく拝聴することができました。
今日のワークショップ以外にも、障がい福祉センターでは、トポスの会に協力してもらい、今年の7月から17回講座としてPadoを開設しています。
これは就労を目指した概ね18~35歳の当事者を対象としたSST生活技能訓練や就労センター軽作業等のプログラムです。就労に必要なコミュニケーションや技術などを身に付けていることを目的としたグループ活動でもあります。
今年の3月議会で私は成人期の発達障害支援施策についての政策提案をしています。
先ずは出来るところからの取り組みが進んでいるというところでしょうか。
更に欲を言えば、知的障害を伴わない発達障害の家族に対する精神的なケアと家庭生活の不適応状態を軽減させることが先ずは最優先に行われるべきことであり、その支援施策の整備を早急に構築したいと私は思っています。なぜなら、知的障害を伴わず、学歴もそれなり、見た目もわからない、でも対人関係がうまく築けない人たちは、本人は気づこうともせず、周りを巻き込んで家族を疲弊をさせていく一方だからです。
家族への精神的ケアやその家族がどのように当事者に対してアプローチをすることがよいのか、そのスキルを学ぶことが区として早急に求められる支援策の一つです。
学齢期を過ぎた成人期の発達障害の支援策は手探りの状態で、全国的にも整備が遅れている分野です。
多くの方々は診断も受けないまま見過ごされ、二次障がいでうつや引きこもりを発症し、当事者はもちろんのこと、そのまわりの家族が一番悩み、苦しんでいる現状があります。
この取り組みをさらに発展させ、家族に対する支援の整備を行い、また、気付こうともしない当事者をどのように支援にのせていくのか、そのレールも同時に構築していかなくてはいけません。成人期の発達障害支援施策を専門にしている学識者の方々から、これからもたくさんのアドバイスを頂きながら、その支援整備をこの足立区から構築していきたいと思います。