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千葉県「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」視察

今日は、千葉県庁に視察に行ってきました。

千葉県では「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」が平成19年7月1日から施行されています。

この条例は、行政や事業主、団体、個人など、さまざまな立場の方が力を合わせ、障害のある人の日々の生活や社会参加を妨げている、建物や施設、制度などハード・ソフトの障壁(バリア)や、誤解や偏見による不利益な取扱いをなくし、誰もが暮らしやすい社会づくりを進めるため制定されたものです。

このような取り組みを進めるため、この条例では

・障害のある方に障害を理由として他の人と異なる不利益な取扱いをしないこと

・障害のある方の社会参加を阻む障壁(バリア)を解消することを県民共通の目標(なくすべき差別)として何が差別に当たるのかを具体的に掲げ

このような差別をなくすための3つの仕組みを定めています。

 障害者差別をなくすための3つの仕組み

1.相談解決の仕組み

障害のある人の暮らしのなかの差別に関わる様々な問題について、県内約620人の地域相談員や広域専門指導員16人が相談に応じています。地域の相談で解決の難しい事案については、県に設置された「障害のある人の相談に関する調整委員会」が第三者的な立場で当事者の間に入り、双方の事情を確認し双方に対して助言と調整をし、問題解決を図っているそうです。

実績としては平成24年度の内容によれば、前年度から継続した事案を含めた総計225件についていえば、225件中205件91.1%終結済み。活動回数は延べ2481回。1件当たり平均活動回数12.1回だったそうです。

2.誰もが暮らしやすい社会づくりを議論する仕組み

障害のある方に対する差別には、例えば、店舗等の駐車スペースへの駐車マナーの問題や医療機関における盲導犬の同伴の問題、目や耳の不自由な方に情報提供する場合の配慮など、構造的に生じているものもあるそうです。
このような課題について議論する場として、「推進会議」を設置し、障害当事者や支援者のほか、福祉サービス、医療、教育、雇用、公共交通、不動産取引、情報提供等の事業者、大学教授等の学識者、県職員など各界の代表者33名で構成し、課題の解消に向けた取組みを提案、実行し、誰もが暮らしやすい社会づくりを幅広い県民運動として展開しています。

3.障害のある方に優しい取組みを応援する仕組み

障害のある人に対する差別を解消していくために、理解者を増やしていくことが重要です。障害のある人にやさしい取り組みを実践している事業主や、団体個人等の取組みを広く県民に紹介するなど、障害のある方の理解を広げるために頑張っている企業・団体を応援し普及啓発活動をしています。

千葉県では、この3つの取組みの中で、誰もが暮らしやすい社会づくりを議論する仕組みを実践する中で、施策提案型事業を行っています。

地域で活動する団体から、障害のある人に対する理解を深め、障がいのある人の地域での暮らしに役立つような活動を募集し、県がその活動に対して補助を行うことにより活動を奨励する取り組みです。

具体例は以下の通りです。

・地域の医師会で、障害に対する知識や必要な配慮をまとめた小冊子を作成し、地域の医療機関に配布・活用。

・自閉症児の診療の際の留意事項などについて医療関係者に理解を促すセミナーの開催やリーフレットの配布。

・市民グループが街のバリアフリーマップを手作りで作成。

・スーパーで知的障害者がスムーズに買い物が出来る様「接客ガイド」を作成し、接客方法や売り場の配置を改善。

昨年の夏に行われた早稲田大学で開催された自閉症カンファレンスで、衝撃的な話があったことを思い出しました。自閉症カンファレンスで講演をされていた障害者の保護者の方から、本人が病気などをした場合にその障害特性を理解するお医者様がなかなかいないため、本人が病院でパニックを起こしてしまう場合には、診て頂ける病院がないため、病院で診断・治療をしていただくこと自体に困難性が生じるそうです。しかも、それを述べられている保護者自身がお医者様で、医者の間で改善策を話し合っても毎回話をすり替えられてしまい、話が進まないと嘆いておられていました。

ノーマライゼーション(障害者と健常者とは、お互いが特別に区別されることなく、社会生活を共にするのが本来の望ましい姿)の広まりとともに、障害のある方が地域で暮らすための環境整備や福祉サービスが充実してきたかのように思われていますが、誤解や偏見により、障害を理由に不利な扱いを受けたり、障害に対する配慮が十分でないために日常生活の様々な場面で暮らしにくさを感じているようです。

今回、千葉県の「障害のある人もない人も共に暮らしやすい千葉県づくり条例」が施行されたことにより、障害者の皆様の様々な生活場面での暮らしにくさ、困難性の垣根が少しずつではありますが軽減している、将来に渡って軽減していくのではないかと思った次第です。足立区でも平成24年12月1日に「足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例」が施行されています。足立区では、今、やっと走り出したところですが、足立区でもこの取り組みをさらに拡充させ、より実効性を持つものにするためにも、さらに政策提案をし、中身がより充実したものとなるよう、働きかけを今後もさらに強力にしていかなくてはいけないと感じています。

今日の視察内容を足立区の取り組みに、ぜひ生かしていきたいと思います。

本日は大変貴重なお時間をいただき、また、ご丁寧にご説明をしてくださいました担当職員の皆様、本当にありがとうございました


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