東京若手議員の会 品川区研修会2日目です。
今日の集合場所は、品川区立御殿山小学校です。最寄は大崎駅です。
大崎駅は山手線沿線の駅としては、10年ほど前は駅前に工場がある所でしたが、今では都市開発により、工場がオフィスやタワーマンションに変わり、新しい都心として注目されています。 校長の話によると、近隣のタワーマンションは高額で2億円近いものもあるそうで、学校周辺は、平均的に所得の高い方々が住んでいるようです。
さて、品川区では、小中一貫教育における人間教育を目指す新教科として「市民科」学習が行われています。将来に渡り教養豊かで品格のある人間形成を目指して、児童・生徒一人ひとりが自らの在り方や生き方を自覚して、生きる道筋を見つけながら、自らの人生観を構築する基礎となる資質を育て、能力を身に付けさせることを目的としたものです。
市民科では、児童・生徒に社会の一員として義務と責任を果たし、常に自己変革を図りながら、自らの生き方に意味づけを行うことができる資質・能力を身に付けさせることを狙いとしています。この目的を実現させるために必要な内容を「自己管理」「人間形成」「自治的活動」「文化創造」「将来設計」の5領域として各学年段階における系統性や関連性を持たせ、実効性のある教育を展開しています。
市民科が導入された背景として、最近の子ども達の傾向をみると、将来についての夢を持てないだけでなく、子どもの規範意識や社会的マナーや公共心が低下しているとする指摘が極めて多いそうです。このような状況の原因を突き詰めて考えると子どもの人格形成に正面から向き合ってこなかった教師も含めた大人の問題が浮かび上がってきたそうです。
そこで、品川区では大人が子どもとしっかりと向き合うことで、「市民」を広く社会の形成者という意味で捉え、社会の一員としての役割を遂行できる資質・能力と共に、確固たる自分を持ち、自らを社会的に有意な存在、社会の中の個として意識しながら生きていける「市民性」を育てる学習を一貫教育において創設されたそうです。
従来の特別活動としてある学級活動では、道徳の時間をとっても教育現場の実態は、子どもの自主性という言葉に任せきりの活動ありきで確実にこれからの社会をどのように生き抜くかを身に付けるまでは至っていなかったそうです。そこで、将来的にも子ども達が社会の個として、人間がどう生き抜くべきかという視点から、目指す方向性が同じである道徳や特別活動、総合的な学習の時間をねらいや活動を段階的・系統的に統合させたカリキュラムを作成されたそうです。
このカリキュラムにより、子ども達の自らの在り方や生き方を自覚させ、生きる道筋を見つける手立てとなっています。つまり、小学校1年生から中学校3年生までの間に、子ども達の意思決定力に必要な資質を育て、能力を身に付けさせるプログラムとなっているそうです。
<各学年段階における指導のねらい>
☆小学1年生~小学4年生:主体性・積極性・適応性と自己管理領域・人間形成領域の各領域に重点を置く。
☆小学5年生~中学校1年生:適応性・公徳性・論理性と自治的活動猟奇・文化創造領域の各能力に重点を置く。
☆中学校2年生~3年生:実効性や創造性と将来設計領域の各能力に重点を置く。
小学5年生の授業を参観させて頂きました。
品川区では区から先生方に教育研修費として1回3万から4万円の公費が支給されるそうで、各自先生方は自分で様々な研修に行き、学んでいるそうです。授業の内容としては、全ての子どもに発言をさせ、導入、展開、まとめがしっかりとされており、私が日頃から足立区の学校教育で導入を指摘している「ユニバーサルデザインの教育」が品川区では、一部実践されていました。
このようなカリキュラムが品川区だけでなく、全国的にも広がりを持ってほしいという願いから、是非とも東京都の教育委員会に上げ、各自治体でも同様の内容が行われるような取組みを行って頂きたいと提案をさせて頂きました。
今後、足立区でも同様な取り組みがなされるよう政策提案をさせて頂きます。
最後に御殿山小学校の給食を頂いて、視察場所の移動を行いました。
最後までご丁寧に対応をして下さいました、校長先生はじめ、担当者の皆様、ありがとうございました。
今日の集合場所は、品川区立御殿山小学校です。最寄は大崎駅です。
大崎駅は山手線沿線の駅としては、10年ほど前は駅前に工場がある所でしたが、今では都市開発により、工場がオフィスやタワーマンションに変わり、新しい都心として注目されています。 校長の話によると、近隣のタワーマンションは高額で2億円近いものもあるそうで、学校周辺は、平均的に所得の高い方々が住んでいるようです。
さて、品川区では、小中一貫教育における人間教育を目指す新教科として「市民科」学習が行われています。将来に渡り教養豊かで品格のある人間形成を目指して、児童・生徒一人ひとりが自らの在り方や生き方を自覚して、生きる道筋を見つけながら、自らの人生観を構築する基礎となる資質を育て、能力を身に付けさせることを目的としたものです。
市民科では、児童・生徒に社会の一員として義務と責任を果たし、常に自己変革を図りながら、自らの生き方に意味づけを行うことができる資質・能力を身に付けさせることを狙いとしています。この目的を実現させるために必要な内容を「自己管理」「人間形成」「自治的活動」「文化創造」「将来設計」の5領域として各学年段階における系統性や関連性を持たせ、実効性のある教育を展開しています。
市民科が導入された背景として、最近の子ども達の傾向をみると、将来についての夢を持てないだけでなく、子どもの規範意識や社会的マナーや公共心が低下しているとする指摘が極めて多いそうです。このような状況の原因を突き詰めて考えると子どもの人格形成に正面から向き合ってこなかった教師も含めた大人の問題が浮かび上がってきたそうです。
そこで、品川区では大人が子どもとしっかりと向き合うことで、「市民」を広く社会の形成者という意味で捉え、社会の一員としての役割を遂行できる資質・能力と共に、確固たる自分を持ち、自らを社会的に有意な存在、社会の中の個として意識しながら生きていける「市民性」を育てる学習を一貫教育において創設されたそうです。
従来の特別活動としてある学級活動では、道徳の時間をとっても教育現場の実態は、子どもの自主性という言葉に任せきりの活動ありきで確実にこれからの社会をどのように生き抜くかを身に付けるまでは至っていなかったそうです。そこで、将来的にも子ども達が社会の個として、人間がどう生き抜くべきかという視点から、目指す方向性が同じである道徳や特別活動、総合的な学習の時間をねらいや活動を段階的・系統的に統合させたカリキュラムを作成されたそうです。
このカリキュラムにより、子ども達の自らの在り方や生き方を自覚させ、生きる道筋を見つける手立てとなっています。つまり、小学校1年生から中学校3年生までの間に、子ども達の意思決定力に必要な資質を育て、能力を身に付けさせるプログラムとなっているそうです。
<各学年段階における指導のねらい>
☆小学1年生~小学4年生:主体性・積極性・適応性と自己管理領域・人間形成領域の各領域に重点を置く。
☆小学5年生~中学校1年生:適応性・公徳性・論理性と自治的活動猟奇・文化創造領域の各能力に重点を置く。
☆中学校2年生~3年生:実効性や創造性と将来設計領域の各能力に重点を置く。
小学5年生の授業を参観させて頂きました。
品川区では区から先生方に教育研修費として1回3万から4万円の公費が支給されるそうで、各自先生方は自分で様々な研修に行き、学んでいるそうです。授業の内容としては、全ての子どもに発言をさせ、導入、展開、まとめがしっかりとされており、私が日頃から足立区の学校教育で導入を指摘している「ユニバーサルデザインの教育」が品川区では、一部実践されていました。
このようなカリキュラムが品川区だけでなく、全国的にも広がりを持ってほしいという願いから、是非とも東京都の教育委員会に上げ、各自治体でも同様の内容が行われるような取組みを行って頂きたいと提案をさせて頂きました。
今後、足立区でも同様な取り組みがなされるよう政策提案をさせて頂きます。
最後に御殿山小学校の給食を頂いて、視察場所の移動を行いました。
最後までご丁寧に対応をして下さいました、校長先生はじめ、担当者の皆様、ありがとうございました。
市民科のテキストです。
小学5年生の市民科授業を参観させて頂きました。
御殿山小学校前で校長先生も含めて皆で記念撮影。