今日は西新井にあるこども支援センターで行われた「不登校の子を持つ保護者のための交流会」に伺いました。参加人数は18名。小学校1年生から高校3年生の子ども達を持つ親が集まりました。
最初は臨床心理士の西新井こころのクリニックの橋本弘美さんよりご講演を頂きました。
子ども達の行動は子どもたちが発するSOS。
ご自身の子育てを通じたお話から、どのように親として接したらよいのか、どのように理解をすべきかの話がありました。
子どもたちを取り巻く環境が大変厳しいものとなっています。
発達障がい特性のある子ども達が置かれている学校現場、そしてその支援を最大限必要としている親子に対し、現在の足立区の施策では、サポートや支援を本当に必要としている親子に全く行き届いていません。制度があってもその支援に乗れず、制度の谷間に落ち、悩み苦しんでいる方々がたくさんいます。そして、このことからもわかるように足立区の施策はうまく機能していないと言わざるを得ない状況です。
2部の交流会ではグループごとに区の職員を中心にして、皆さんの日ごろからの想いを吐露されていらっしゃいました。
内容としては
・学校や行政からの具体的なアドバイスがない。
・連携が取れていない。
・学校の先生方もそれぞれで放任されたり、理解のある先生だったりとまちまち。
・不登校は当事者だけでなく、兄弟間の問題も生じてくる(なんで自分だけ学校に行かないといけないのか)。
・子ども支援センターげんきに行く時間がなかなか取れない。
・通っている学校によって校長先生の理解度によって、その支援に格差が生じている。
・スクールカウンセラーやソーシャルワーカーなどがうまく機能していない。当たりはずれがある。
・げんきの先生方がみんな、受け身的で事務的に感じる。こちらが質問したことしか答えない。そのような状況下で、どうしたらよいかわからないまま、帰宅することもある。
・不登校の情報をもっと知りたい。
・親へのフォロー・サポートがない。
・子供が学校へ行かない分、勉強や生活をするうえで身に着けていくことを教えてもらっていないため、相当焦りが生じる。家で勉強をしてくれる子はまだいいけれども、そうではない子どもに関しては親は途方に暮れる。親もずっと子供といるのでイライラするし、悲観的になる。フォローが欲しい。子どもだけをカウンセリングするのではなく、親子セットでカウンセリングをしてもらいたい。
・自宅近くに学校以外での不登校の親子のための施設がない。親の情報交換だったり、「げんき」のような施設が割と遠いところにあり行ったりするのが大変である。
これらのご意見があったことを重く受け止め、発達障がいやグレーゾーンと称される特性を正しく認識し、多様な問題を抱えた子ども達やその保護者に対するきめ細やかな学校での支援を行うためにも、専門家たちのお力を頂きながらその解決策を全力で練り上げていきたいと思います。