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茨城県発達障害者支援センター 視察

現在、全国的にも社会整備が不十分な発達障害者支援施策を進めていくための研究に日々、全力で取り組んでいます。

今日は午後一で、茨城県発達障害者支援センターの視察に伺いました。

茨城県発達障害者支援センターでは、保健センターを中心として発達障害児の発見から支援までの構築に力を入れています。

市町村における発達障害児の早期発見、早期支援、発達障害者支援センターとの連携について、特に早期発見の中核的存在である保健センターを中心とした発達障害児支援の現状を把握するために、支援状況を調査されています。

早期発見の中核的存在である保健センターとの連携機関としては、おおまかに保健所・特別支援学校・医療機関・幼稚園、保育所・児童ディサービス、児童相談所、ことばの教室、地域療育支援事業が挙げられるそうです。

一次調査では、県内44市町村に対し41市町村からの回答があり、回答率は93%。また二次調査の訪問調査では、40市町村を訪問したそうです。最終的に、一次調査、二次調査とも行うことができたのは91%の市町村だったそうです。

支援困難事例としての多くが以下の通りです。

・発達障害が疑われるが、これについて保護者が反発したり否定したりしている場合には支援が困難。

・親自身に発達障害特性や虐待があったり、家庭の問題がある場合には支援が困難。

・発達障害について紹介できる専門医、専門的療育機関、相談機関が少ない。

・保健センターで実施しているフォローアップ教室での対応には限界がある。

・療育機関が少ない。特に3歳未満児の者が少ない。

・親からは個別指導のニーズが高いが、これに応えられる場が少ない。

・発達障害を発見しても、療育の場などつなげる先がない。

・発達障害児・者を継続的、総合的な支援をするシステム、支援機関が少ない。

また、要望事項等としては、

・どこにどのような療育機関がり、どのような療育をしているのか一覧表があるとよい。

・発達障害について保健師・幼稚園・保育所職員の研修の機会が欲しい。

・相談機関・行政組織同士の役割分担、連携が出来ていない。

などが挙げられるそうです。

ここ茨城県発達障害者支援センターでは、「自閉症児者支援専門職員研修」「気になる行動を示す幼児の支援についての講演会・研修会」などが行われています。前者は、児童ディサービス事業所職員、特別支援学校教諭、幼稚園教諭・保育所職員、保健センター保健師などを対象としており、後者は、幼稚園教諭、保育所職員を対象としたものです。

発達障害児の支援はまだ始まったばかりで、ここ茨城県でも試行錯誤をしている状況でした。

また、青年期・成人期までの発達障害者に対する具体的な支援策については、特に成人期に関しては、その具体的・効果的な当事者・家族支援は皆無といってよいほどの状況です。

発達障害は、幼少期に知的な障害が見受けられない場合にはほとんどの人が見過ごされ、成人期まで発見されずに至っている現状があります。

成人期の発達障害が一般的に認知されるようになったのは、比較的最近の事です。

当事者はコミュニケーション能力に欠ける為、就職しても仕事が続かないなど、様々な当事者なりの困り感を抱いたまま、生きづらさを感じています。

また、本人が不適応状態を自覚せずに周囲が非常に迷惑をして、周りが困り感を持ち、疲弊している現状もあります。

従来、発達障害は大人になるとその特性が薄れると言われてきました。しかし、実際にはその特性を残したまま、二次障害(鬱や人格障害など)を抱えた複合的なより程度が重い状況で、成人期まで至ってしまっている現状があります。

質的、量的にも、そのような成人期の発達障害者に対する支援のニーズが十分に応えきれていないという現状があり、当事者やその家族に対する受け皿がありません。その為、発達障害傾向が顕著に見える人でも、本人が困り感を持っていなければ(本人なりに生きづらさを薄々感じていたとしても、自尊感情が邪魔をしてしまい、容認をすれば自己否定することに繋がるため、絶対に認めようとしない状況が生まれます)医師は診断名を付けないという現状があります(社会に受け皿がない状況である為、本人が困り感がないのであれば、改善の見込みは全くなく、レッテルを張るだけになってしまう為、家族が当事者に対する困り感を持っていたとしても、医師はあえて診断名を付けません)。

発達障害は遺伝的な要因もあるため、未来永劫続いていく課題です。

このような状況があるという実状をしっかりと踏まえ、成人期の発達障害者支援策を早急に国全体で取り組みを始めていかなくてはいけない喫緊の課題です。

私は、この課題の解決策を足立区から構築することに全力を期したいと思います。

これからも、発達障害の支援を行っている様々な場所に行き、さらに研究を重ねながら、より具体的で効果的な支援方法、解決策を探り、悩み苦しんでいる当事者や家族の支援につながる施策を考えていきたいと思います。

本日は、貴重なお時間をいただき、ご説明をいただいた茨城県発達障害者支援センター長ほか、茨城県保健福祉部 障害福祉課 精神保健担当の皆様に感謝申し上げます。

ありがとうございました。


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