10月19日に区役所本庁舎で「ユニバーサルデザインのまちづくり」講演会が開催されました。
足立区では、障がいの有無や年齢、性別、国籍に関わらず、全ての人が自由に移動し、活動し、参画し、選択や決定が可能な「ユニバーサルデザイン」の理念に基づいたまちづくりの取り組みを進める為、2012年12月1日に「足立区ユニバーサルデザインのまちづくり条例」が施行されました。
今回、区職員をはじめ、区民、事業者の皆様のユニバーサルデザインの理解を深めてもらうために、講演会が開催されました。2012年12月から既に3回行われており、今回で4回目となります。以前まではユニバーサルデザインとは?という大まかな内容でしたが、今回からは、先進的に取り組みを行っている自治体から講師をお呼びし、区の取り組みについてもご紹介をされました。
足立区でも政策経営部のシティープロモーション課でご活躍の舟橋課長(民間から来られたプロの方)の講演もありました。テーマは、「ユニバーサルデザインの視点での広報物の見せ方について」。大変勉強になる中身の濃いものでした。他自治体からは、世田谷区都市整備部都市デザイン課都市デザイン担当係長 岡嵜均氏と練馬区都市整備建築課福祉のまちづくり係長 三谷千線氏、公益社団法人練馬区環境まちづくり公社練馬区まちづくりセンター 山口忠志氏が講師として招かれました。
テーマは、世田谷区は「専門家や当事者と共にユニバーサルデザインで施設をつくる~世田谷区内の商業施設での触知案内板の設置を事例として~」
練馬区からは「区民と共に取組む区民主体の福祉のまちづくり 人と街をつなぐ区民主体の福祉のまちづくり」
公益社団法人練馬区環境まちづくり公社練馬区まちづくりセンター「人と街をつなぐ区民主体の福祉のまちづくり」でした。
対象者は区民、区議会議員、事業者、区職員(22区にも案内を送信)でした。PRの方法としては、区のホームページ、あだち広報9/10号、ツイッタ―、フェイスブック等でされたそうです。
参加者は区職員268名、他区からは27名、関係者4名、区民など12名の合計311名でした。
アンケート回収は294件だったそうです。約72%(213名)が満足・やや満足との回答を頂いたそうです。
アンケートの主な意見:
・実際に担当した方の話は分かりやすかった。
・区民一体となって、街づくりを進めている世田谷区、練馬区は素晴らしいと感じた。
・練馬区の意見聴収は参考になった。
・練馬区の失敗談、写真を見せて頂き、とても参考になった。
・今後、利用者の立場に立って環境を整えていきたいと思う。
・3自治体の内容が異なり、最後まで集中して聴くことができた。他区の取り組みを聞き参考になった。
・小学生からのUDの教育はとても大事だと分かった。
・足立区は広報物の改善に機敏に取り組んでいると改めて感じた。
・UDに関連する部署は少ないと思っていたが、全ての部課が関わることが分かった。
等など…
今後、他区の取り組みをお手本としながら、普及・啓発・情報発信の仕方も含めて、ユニバーサルデザインんが全庁的に行われ、より大きなものにしていけるよう、さらに頑張って頂きたいと思います。私もさらに研究をしながら政策提案へとつなげて、全ての人にとってやさしい足立区を築いていきたいと思います。
※2015年12月に記述しています。