中国残留邦人・婦人・孤児の方々は、長い間、中国で過酷な労働や生活苦と戦いながら生きてきました。
不自由な生活の中で、青春を謳歌することや、喜びや楽しみを味わうことのないままに、生と死のはざまで苦難の生活を余儀なくされてきました。
中国では不当な扱いを受け、帰国してからも、日本語が不自由である為に、社会生活上さまざまな不自由を受け、帰国者の方々の精神的苦痛は計り知れないも のがあります。
東京都では、生活福祉部に中国帰国者対策係があり、帰国者が安心して生活できるよう、国や市区町村などと協力し支援を行っています。
ご存知の方も多いと思いますが、昨年、中国残留孤児集団訴訟が幕を下ろしました。
それを受けて、中国残留邦人等の円滑な帰国の促進及び永住帰国後の自立の支援に関する法律の一部を改正する法律が成立し、今年の4月から帰国者支援の新 制度が始まっています。
各地方自治体でも、帰国者の方が現在、そして老後が安心して生活できるよう、新しい取り組みがスタートしたばかりです。
私は、「足立区に暮らす全ての人にとって優しい街、安心して暮らせる街づくり」を目指しています。
そして、足立区だけでなく、足立区が先進的な取り組みをし、それを全国に向けて発信していけるよう、今後も取り組んで行きたいと思います。
最後になりましたが、長時間にわたり、丁寧なご対応とご説明をいただきました都議会事務局の皆様、生活福祉部の職員の皆様、ありがとうございました。