平成19年7月に発生した「新潟県中越沖地震」により、柏崎刈羽原子力発電所は運転を停止しています。
柏崎刈羽原子力発電所は、現在、復旧・点検作業を続けている状態で、ご存じの方もいらっしゃると思いますが、視察の次の日には、試験運転が行われまし た。
今回の視察では、一昨年に起きた大規模災害などに対しての、危機管理のあり方、復旧作業について、担当者から詳しくご説明を頂くことができました。
原子力発電は、資源のない日本にとって、国内のエネルギー安定供給や地球温暖化をもたらすと言われているCO2の削減に貢献しています。技術面では世界 一を誇るものであり、安全面についても、何段階もの対策を行っていました。
異常が発生しても、事故がそれ以上拡大しないように、多重防御という安全に対する万全の対策を取っています。
環境への放射線物質の放出を閉じ込めるよう5重の構造をしており、私たちが中を視察する際にも、何重ものセキュリティーチェックを通過し、防護服や手 袋、靴下、放射能を測る装置を付け、重装備で視察しました。
足立区の災害対策も、事前の準備から、実際に災害が発生した後の対策まで、1つではなく、何重もの方法で、区民の皆さんの安全を確保する必要がありま す。
改めて、災害対策の政策への取り組みの必要性を感じました。
現在、東京電力は「電気を作ること」と「環境を守ること」に取り組んでいます。 そして、地球の自然が100年先も豊かであるように、未来を見据えた環境保全活動を行っているとのことです。
未来の見据えた取り組みについては、政治にも共通するところがあり、私も学ぶべきことがたくさんありました。
原子力発電所の視察の後は、足立区の友好都市でもある魚沼市に行ってきました。 現地では、魚沼市長をはじめ、魚沼市議と新潟県会議員とお会いし、意見交換をしてきました。
市長さんや議員の話から、30年以上前から足立区と交流が深いことに驚きました。(市長さんは、小学生のころ、綾瀬でホームスティ—をしたご経験がある そうですよ。)
今回、魚沼市を訪れたのは初めてですが、市長さん、市議の皆さん、市役所の方々と、この視察を通じて、親睦を深めることができました。
これを機に、私も魚沼市をもっと知り、さらに親睦を深めていきたいと思います。
また、視察翌日には、魚沼市自然教室に行ってきました。
ここでは、山、川、湖、尾瀬、食、農業、環境など、広く自然や文化、田舎の人々の暮らしと触れ合うことができるようになっています。
昨年は足立区花保中学校、第8中学校、花畑北中学校が利用し、東京とはまた一味違った、自然を通じた様々な体験学習を行ったそうです。
今回の視察を通して、環境の大切さを、改めて実感いたしました。
ひとつの自治体の取り組みでは、出来ることに限界があるかも知れませんが、友好都市や近隣自治体と一緒に取り組めば、出来ることの幅も厚みも大きく増す こともできます。
今後は、そのような観点からも政策提案をしていきたいと思います。
最後になりましたが、今回、この視察で多くの方々にお世話になりました。
改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
ヘルメット、防護服などに着替えて、発電所内へ。
内部の様子です。
魚沼市自然教室の視察。
魚沼市内の視察をしている最中、幸運にも、日本に10羽しかいないトキを見ることができました。
マスコミの方々も来ており、お話しを伺うと1時間待ってやっと見られるとか。。。
私たちは、現地に着いて数秒でトキに会うことができました。