江戸川区では、平成20年に総合自転車対策が行われ、現在では、違法駐輪が0の駅もあるほど、きれいな街並みになっています。
今回、葛西駅地下駐輪場の視察をさせて頂きました。
全国でも放置自転車は社会問題として、どこの自治体も頭を抱える問題だと思います。
そのような中、江戸川区は先進的な取り組みをされているということで、全国的にも注目をされています。
江戸川区でも、以前は葛西駅周辺に5300台の収容可能な置き場があったにもかかわらず、駅から離れた個所だったこともあり、2800台を超える自転車が放置されていたとのことでした。
しかし、江戸川区では自転車を環境に優しい交通手段ととらえ、放置自転車0の街を目指し、人口増加も検討視野に入れた「総合自転車対策」に取り組みました。
その一つが、今回、視察をさせていただきました「葛西駅地下駐輪場」です。
実際に現場を視察させていただきました。
葛西駅の東西の地下駐輪場は、定期貸しと一時利用と機械式の駐輪場で整備されていました。
機械式はセンサーにより入庫自転車の適正識別を行うことで、1分間に2台という短時間での格納が可能となっており、利用者の利便性が図られていました。
葛西駅の東西はこのように、9400台もの自転車が収容できる日本一の駐輪施設として機能しており、実際に私がみた範囲内では、葛西駅周辺には違法駐輪の自転車は1台も止まっておらず大変景観が良く、街もきれに感じました。
現在、足立区では、違法駐輪の撤去台数が綾瀬駅4577台、北千住4548台、西新井1717台、竹の塚4911台の平成21年度では合計23001台もの自転車が撤去されています。
撤去費用だけで何と2億円以上の経費がかかっています。これは1台あたり8809円の経費がかかっている計算になります。
また、違法駐輪として撤去されたものの中には、引き取り手のない自転車がおよそ1万台程度あります。
このようなことを考えると、初期経費が高くても、将来的なことを考えた時には、江戸川区のような駐輪場を作ることも、今後の足立区にとって検討課題となりうるものと思いました。
今後も、古隅田川の駐輪場の件とあわせて、総合的な自転車対策としてさらに検討を深め、取り組みを進めていきたいと思います。
また、午後からは、都庁の教育委員会にもお邪魔をさせて頂き、学校の人権問題の取り組み状況やアドバイスなどをいただいてきました。
この課題については、私なりに検討を加えて、今後の議会等で積極的に提案をしていきたいと思います。
本日は貴重なお時間の中で、さまざまなお話をお聞きすることができました。
ご担当くださいました職員の皆様、本当にありがとうございます。
<参考データ>
葛西駅駐輪場
面積は5600平方メートル
収容可能台数は、東口4900台、西口4500台の合計9400台
うち機械式 36基 6480台 (東口 3780台、西口 2700台)
平置き ・二段式ラック式 2920台 (東口1120台、西口1800台)
利用時間 午前4時30分から翌日午前1時まで。
江戸川区 葛西駅東西の地下式の立体駐輪場を視察してきました
機械式で1分間に2台の速さで格納することができます。
機械式に故障が生じても、1基に100台の自転車がストックされているそうです
契約自転車に、このようなタグをつけて識別・管理しています。
地下式の駐輪場には、一時貸し、定期貸しのスペースもありました。
機械式に入らない、マウンテンバイクやママチャリは、こちらに駐輪します。