場所は葛飾区役所です。
私が昨年マニフェスト大賞で優秀政策提言賞を受賞した「知的障害を伴わない発達障がい特性のある生きずらさを抱えた人に対する支援事業について」講演をさせて頂きました。
発達障がい特性による困難を抱える子どもの割合は 6.5〜20%。
知的障がいを伴わない発達障がいは、目に見えにくい、分かりにくい障がいです。
そのため、生活面や学習面において、ある程度カバーできる面がある反面、発達障がいが気づかれにくくなっています。幼少期から青年期にかけて、社会との適応に少なからず障がいがあったとしても、学力には優れ高学歴の人も多い為、当事者だけでなく保護者も障がいを受容しないケースや当事者が障がいに全く無自覚で、多少の生きにくさを感じていても特に困り感をもたないケースもあります。
東京都発達障害者支援センターによると、ここ数年、一般企業や大学からの相談件数が増加しているとの調査結果でした。内容は、処遇方法、医療機関等との連携、社会生活全般に渡り、就職や退職に関するものなど、多岐にわたります。また、足立ハローワークでは、学生サポートセンター(大学の就職支援担当部署)からの問い合わせが多く寄せられているそうです。これらの事例でもわかるように、一定の年齢になるまで本人も気が付かないまま成人になり、社会に出てから対人関係がうまく保たれずに人間関係でつまずき、うつや引きこもりなどの二次障害を引き起こし、本人や家族が苦しんでいる現状があります。
如何に当事者に発達障がいを自覚させ、未熟なスキルを学ばせていくか。当事者の障がいの程度を家族が受容し、如何に当事者に対する接し方を家族が学んでいくか。
制度の谷間に落ち、生きづらさを抱えている当事者、そしてその当事者を支え、壮絶な体験をし続けている家族に対して、その具体的・効果的な支援を早急に構築する必要があります。
私は、地域で構築する相談機能、情報の収集・発信、居場所機能を持たせることに着眼し、発達障がいのある子を持つ親の居場所「ペアレントメンター事業」を柱にした取り組みを研究し、議会で提案し強力に推し進めました。
発達障がい特性は様々です。
発達障がいは、周囲からなかなか理解されにくい障がいであり、一人で悩みを抱えてしまう保護者もいます。このような保護者に対して、同じ発達障がいのある子どもを持つ保護者が相談相手となって、悩みを共感したり、自分の子育て経験をとおして子どもへの関わり方等を助言したりして、発達障がい特性がある子どもの親が同じ立場の親に対して、相談や地域情報の提供や専門機関への紹介などを通して行う当事者支援活動※「ペアレントメンター」事業を提案し、ペアンレントメンター準備委員会を立ち上げ、東京23区で初めての事業化に成功しました。
※先輩保護者から子育て等に関する経験談を聞くことで、これから我が子にどのような準備をしていったらよいかの見通しが持てます。同じ親としての視点から同じ境遇の子どもの障がい理解や障がい支援を行います。
足立区だけでなく、広く他自治体でも同様の事業が行われることを望んでいます。
また、今後も当事者目線で発達障がい児・者・家族支援の構築に全力を期していきたいと思います。
超党派の東京若手議員の皆様がお集まりになりました。
ペアレントメンター足立ねっと
ワークの町田さん、日笠さんです。
日笠さんから足立区のペアレント
メンターの活動状況をご報告して
頂きました。